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授業の前にマナーモードにするのを忘れた。
と今更気付いても遅い。
'ちょっとごめん'と断って携帯を取り出して見る。
「もしもし碧斗？どうしたの？」
椅子から立ち上がってジョングクに背を向けて少し離れた距離に立つ。
丁度大きなガラス窓の所。
上から雨が止めどなく滴り流れ落ちていく。
窓の向こうの植物も雨に全て濡れている。
「え？ああ、招待状？うん、わざわざありがとう」
結婚式の招待状を一応送るから今の住所を教えてくれ、という碧斗からの電話はそう長くかからない内容だ。
だから'メモするから待って'と言う碧斗を待ってガラス戸の雨を見てた。
今日も雨止みそうにないなぁ、なんて。
「ヌナ」
携帯を当てている耳のすぐ真横。
そこで声が聞こえて、今度は体に力が入るだけじゃない。
体が揺れた様に感じた。
きっと、私の心臓の一拍。
反射的に勝手に声の方に向くと斜め上よりももっと至近距離にジョングクの顔があって
「今授業中なんだけど？」
まるで別人の様な目と声色が雨音も私を呼ぶ碧斗の声もあっさりと掻き消した。
真顔とも違う。
でも冷たいとかでもない。
形容し難いのは私の語彙力がないせいか、それともまた別の理由からか。
だとしたら別の理由って何なのかー
「もしもし？おーい、A？」
そう長い時間は経ってないはず。
碧斗の声に気付いてそこでやっとジョングクから目を逸らした。
「ごめん碧斗、今課外授業中で、うん、後でメールで住所送る」
'また'と言って電話を切った。
半ば慌てて。
慌ててるのはジョングクの言う通り"授業中"だから。
っていうだけじゃ無さそう。
ジョングクの気配が消えてない気がして、携帯を握り締めたまま右隣を見ると案の定。
私と目が合うとジョングクは
「終わった？」
とニコッという表現がピッタリの笑みを見せた。
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かむ(プロフ) - aishinさん» 初めまして。いえ、こちらこそ読んで頂きありがとうございます。良かったらまた何度でも見に来てくださいねㅎㅎ (2月17日 21時) (
レス) id: 40531361f3 (このIDを非表示/違反報告)
aishin(プロフ) - かむさんはじめまして 素敵なお話ありがとうございます。一気に読みました。ジョングクの不器用で優しいそして何より一途な魅力全開の作品です💕これからも応援してます (2月17日 12時) (レス) @page24 id: 2f5b0c03f1 (このIDを非表示/違反報告)
かむ - senra1003さん» ありがとうございます(；ω；) (2月12日 19時) (レス) id: 40531361f3 (このIDを非表示/違反報告)
senra1003(プロフ) - 最高です（т-т） (2月12日 1時) (レス) @page47 id: bf42e69a0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かむ
| 作成日時：2024年2月7日 22時
