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一進一退ってこういう事。
だが、悪く考えたらそれまでな訳でコーヒーを飲み逆の考え方をする。
これはジョングクなりに気を使っている可能性もある、と。
例えば彼女やらそれらしい人がいても、この場で'いる'と言ってしまったら私がじゃあこういう形での授業はやめようって言うかもしれないとか。
実際もしいると言われたら、私はきっとその通り言うだろうなぁとも思う。
一度置いたペンを持つ。
真実はさておきこれ以上深掘りする事ではないから、授業に戻ろうと。
「ヌナ、僕ほんとは意外と日本語知ってるんだよ」
気を取り直して私が本のページを捲った直後、私と同じ様に再度ペンを持ったジョングクが言った。
不機嫌そうな表情は消えていて、かわりに今度は得意げな表情を浮かべている。
「へぇ、あ、でもそっか。日本に行った事もあるだろうし、今までも勉強してたからか」
考えなくても分かる事だ。
日本にだってファンは五万といる。
「そう、例えば、…」
一瞬目を伏せたジョングクだったが、その一瞬の後は真っ直ぐに私の目を捕える。
「Aせんせいは、かわいくて、きれいです、ね」
可愛さと格好良さを兼ね備えた微笑みを浮かべて尚、こんな甘く魅力的な言葉が似合ってしまう、とはー
自分の体の何処かに一瞬、少し力が入ったのが分かった。
でも、本当に一瞬だけ。
「、それはファンが泣いて喜ぶ言葉だね」
'上手'といつかの上司と同じ様に親指を立てて言った。
いや、正しくは"言えた"だけども。
ジョングクはというと鼻で軽くハッと笑ったと思ったら今度はハァーーーーと長めの溜息を吐いて'
「、そういう事じゃなくてさぁ…」
とペンを持たない方の手で綺麗な形の額を押さえた。
困ってる時にする行動に見える。
そういう事とはどういう事なのか。
それも分からないし、ジョングクの表情変化も分からない。
それを解決するか否かを決めかねてる時に私のバッグの中の携帯が鳴った。
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かむ(プロフ) - aishinさん» 初めまして。いえ、こちらこそ読んで頂きありがとうございます。良かったらまた何度でも見に来てくださいねㅎㅎ (2月17日 21時) (
レス) id: 40531361f3 (このIDを非表示/違反報告)
aishin(プロフ) - かむさんはじめまして 素敵なお話ありがとうございます。一気に読みました。ジョングクの不器用で優しいそして何より一途な魅力全開の作品です💕これからも応援してます (2月17日 12時) (レス) @page24 id: 2f5b0c03f1 (このIDを非表示/違反報告)
かむ - senra1003さん» ありがとうございます(；ω；) (2月12日 19時) (レス) id: 40531361f3 (このIDを非表示/違反報告)
senra1003(プロフ) - 最高です（т-т） (2月12日 1時) (レス) @page47 id: bf42e69a0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かむ
| 作成日時：2024年2月7日 22時
