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「ちょっと個人的な話ししてもいい？」
雨音に紛れてジョングクの声が響く。
今さっきまで手にしていたタブレット用のペンを置いたジョングクは"個人的な話し"をする態勢だ。
いい？と聞くのは建前だと分かる。
だから私も聞かれて困る事は何もないし、と右手に持っていたジョングクのと同じ型のタブレット用のペンを置いて'どうぞ'と答えた。
「彼氏がいないから、こうやって僕と会ってても問題ないってこと？」
「まぁ…そういう事、かな。私は何の問題もないけど、」
「けど？」
「私より、むしろジョングギの方が問題なんじゃないかな、と思って」
「、なんで？いや、ヌナちょっと待って」
ジョングクから話し始めたのに話を止めたのもジョングク。
ちょっと待ってと言うと両手で頭を抱えてうーんと呻き声のような声を出しながらテーブルに突っ伏した。
やっぱり何か問題があってそれを言えずにこうなってしまったのか。
例えば事務所に怒られてしまったとか、彼女に見つかってしまったとか、そんな類の。
艶のあるジョングクの黒髪を見つめたまま待つ事数秒。
突っ伏していた頭を勢いよく起こしたジョングクが'大丈夫'と
咳払いをした。
「僕も何も問題ない」
'なーーんにも'と付け足してジョングクは言うけどさっきのは何もない人の行動ではなかった。
私に迷惑がかかると思って言えないだけ、の様な気がしてくる。
雨粒が強く打ちつけているのはジョングクの焦りを表しているのだろうか。
「…例えば、さっきジョングギが私に言ったみたいに、彼女とかそういう人？にこれがあんまりよく思われてない、とか」
'これ'と言う時に人差し指で日本語の本を指した。
「あっ、…ないよ。なーーーんにも」
「いや、でもさっき頭こうやって何か考えてるみたいだったけ…」
「ない、ないから。僕もヌナと同じ。そんな相手いない、一人も」
私の言葉を遮ってまで、溜息交じりの'
そんなにしつこくしたつもりはなかったが、ジョングクがちょっと不機嫌そうに見えてそれ以上は口を噤む。
さっきまで上手くいっていたのに、また振り出し感。
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かむ(プロフ) - aishinさん» 初めまして。いえ、こちらこそ読んで頂きありがとうございます。良かったらまた何度でも見に来てくださいねㅎㅎ (2月17日 21時) (
レス) id: 40531361f3 (このIDを非表示/違反報告)
aishin(プロフ) - かむさんはじめまして 素敵なお話ありがとうございます。一気に読みました。ジョングクの不器用で優しいそして何より一途な魅力全開の作品です💕これからも応援してます (2月17日 12時) (レス) @page24 id: 2f5b0c03f1 (このIDを非表示/違反報告)
かむ - senra1003さん» ありがとうございます(；ω；) (2月12日 19時) (レス) id: 40531361f3 (このIDを非表示/違反報告)
senra1003(プロフ) - 最高です（т-т） (2月12日 1時) (レス) @page47 id: bf42e69a0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かむ
| 作成日時：2024年2月7日 22時
