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今日もソウルの空は生憎の曇り空だ。
朝からテレビを見てる余裕がないのも、やや慌て気味にコートを羽織るのもいつもの事で、それが済んだら洒落っ気のないトートバッグに乱暴に折りたたみ傘を投げ入れる。
ここ最近天気が悪い日が続いていて、昨日なんか午後から晴れる予報だったのにチラチラと雪が降った。
天気予報なんてあってないような物だと無茶苦茶な事を考えて、自分の目を信じるようと。
傘を入れたバッグが少し重くなって、肩に掛け直して部屋を出る。
昨日の雪は残ってない…が、低く灰色の雲は雨か雪か、そんな雰囲気を漂わせている。
私が傘を入れたのはきっと間違いじゃない。
呼吸をする度に自分の息が白く出ては消える、歩きながら携帯の待受画面に表示された気温を見てみるとマイナスだった。
そりゃ寒い。
太陽が恋しいと思いつつ足早にバス停に急ぐ日常の始まり。
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コーヒー片手に挨拶を交わしつつ自分のデスクに着くのは、大体始業開始の30分前。
私は早い方。
ギリギリの時間に来る人が多い中、私がそれだけ早く来るのはコーヒーと一緒に買ったパンを食べる為だ。
あれこれ定位置に置いた後でやっと椅子に座って、食事には邪魔な髪をバレッタで適当に括る。
はぁと誰にも聞こえない一息を吐いてパソコンの電源を入れたら、やっとパンに手を伸ばす。
「A」
パンを手に取った直後、後方から名前を呼ばれそのままの状態で振り向く。
「ちょっと」
と、手招きしつつ私の名前を呼んだのは直属の上司だ。
'はい'と返事をしながらパンを手放す。
早く食べたいとかそんな事より、この時間に呼び出しなんて何かやらかした？という不安が膨らむ。
ミーティング用の個室に入った上司の後を追う。
その後ろ姿から呼び出しの真意が分かるはずもなく、ミーティング室のドアノブを開ける手がほんの一瞬だけ躊躇する。
何となく違う気がしてバレッタを外しドアノブを持ってない左手でそれを握る。
美容室に行けてない胸まである髪は寒さで少し傷んで見えた。
美容室予約しなきゃなんてこの場にそぐわない事を考えながら失礼しますと言いつつドアを開けた。
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かむ(プロフ) - aishinさん» 初めまして。いえ、こちらこそ読んで頂きありがとうございます。良かったらまた何度でも見に来てくださいねㅎㅎ (2月17日 21時) (
レス) id: 40531361f3 (このIDを非表示/違反報告)
aishin(プロフ) - かむさんはじめまして 素敵なお話ありがとうございます。一気に読みました。ジョングクの不器用で優しいそして何より一途な魅力全開の作品です💕これからも応援してます (2月17日 12時) (レス) @page24 id: 2f5b0c03f1 (このIDを非表示/違反報告)
かむ - senra1003さん» ありがとうございます(；ω；) (2月12日 19時) (レス) id: 40531361f3 (このIDを非表示/違反報告)
senra1003(プロフ) - 最高です（т-т） (2月12日 1時) (レス) @page47 id: bf42e69a0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かむ
| 作成日時：2024年2月7日 22時
