誘い愛 (ページ11)

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･(松村過去話) ページ11

俺も優吾みたいに産まれた時は普通の子だった

ただ、ちょっと両親の仲が悪かっただけ

毎日のように聞こえてくる罵声

怒鳴り声

泣き声

お皿の割れる音

玄関のドアが閉まる音...

毎日毎日同じ音が何度も繰り返された

俺は元々一人っ子だったからそれを見兼ねたばあちゃんが俺を引き取ってくれた

祖母｢流石にあの子らの喧嘩にお前を付き合わしきれないよ｣

そう言って俺を良く安心させてくれた

丁度その時小学一年生も終わりになる頃だった

髙｢引っ越してきたの？

同じクラスの松村北斗くんだよね？｣

松｢ごめん、、、誰？｣

そんな残念な出会いをしたのが髙地だった

それから毎日俺に話しかけてきて今では

松｢優吾｣

髙｢北斗！｣

下の名前で呼び合うよになった

でも小学三年生、優吾の右眼が見えなくなった

そして、優吾が一人暮らしを始めた

その頃から優吾は気分が沈んでてクラスでも目立ったグループにいたけど今では教室の隅で寝ているぐらいに

松｢、、、優吾！俺がいるから1人じゃないよ！｣

髙｢北斗っ、、、、ありがと、｣

そこから約3年間俺らは二人で一つの生活を送ってきた

けどある日俺の左耳からの音が一切にして遮断された

原因は分からず仕舞いだけど優吾と一緒に乗り切ることが出来た

俺は優吾がいないと何も出来ないし

優吾も俺がいないと何も出来ない

そう、思ってたのに___