【H×H】呪術師×ハンター【呪術廻戦】 (ページ6)

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ザバン市ページ6

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数日、私は飛行船の中にいた。

用意された美味しい食事、寝ても移動をしても誰にも何も文句を言われない環境、なんて素敵なんだ！！

流石に人間扱いされてなかった訳では無いが、学生としては社畜の何億倍もキツイバージョンみたいなのを毎日送ってたんだ、ここは楽園(エデン)か？

この数日の間で私はここの文字を習得した。英語に比べれば簡単だった。よく見れば何となく見覚えのある文字もあったしな。

ザバン市について飛行船を降りる。お金、足りてよかった……でも正直もうないんだよね、一文無しに等しい状態。

お金も稼ぎたいけど、働きたくない。そう思いながら、出店が沢山ある通りを歩く。

『何しようかな……』

とりあえず腹ごしらえにしようか。ここのご飯がどういったものか気になる。さっきカエルの串刺しみたいなやつ売ってたんだけど、大丈夫……？

『お、美味しそうなお店発見』

大きくご飯のイラストの看板が掲げられている。

第一腹ごしらえの店はここに決めた、扉を開けて店内に入る。

「いらっしゃいませー！」

店員の挨拶を横目に、壁にかけられたメニューを確認する。つぎいつ食えるかわからないからできるだけガッツリ食べたい……

「先に行っていいかい？」

『あ、ごめ……？！』

気配が全くなかった。

赤髪で特殊なメイク、高いヒール、ピエロのような服装……

「ステーキ定食、弱火でじっくり」

「奥の部屋へどうぞー！」

男は店員に案内されるまま、奥の部屋へ向かって行った。

『っ……只者じゃない』

術師で言えば簡単に一級になれるレベルじゃないか？手の内を知らないが、一目見るだけでそう感じる。

「お客様、ご注文は如何致しましょう？」

『……ステーキ定食、弱火で、じっくり』

「！奥の部屋へ案内いたします！」

ｯは！

思わずあの男と同じことを言ってしまった！！

まあいいか、ガッツリしてそうだし腹も満たされるだろう。

奥の部屋……まさか部屋が一緒とかないよね？！

「…………♡」

男はペロリと舌なめずりをした。