【H×H】呪術師×ハンター【呪術廻戦】 (ページ5)

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折角だからページ5

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さて、出たのはいいがどこへ行こうか……

そう言えばとポケットを探ってスマホを取り出す。誰かしらと連絡を取れないかと思ったからだ。

しかし、ネット環境云々の前に画面さえつかない。転移する際に壊れてしまったのかな。

『あーー、どうしようかな。帰り方も全然わかんないし……』

道に沿って歩いても、あるのは木、木、木……

道幅は広いし、車は通っているんだろう。バスとか出てたら楽なんだけどな……

どれだけ経ったかはわからないが、どうやら街に出たようだ。広さはまあまあ。日本ではあまり見ない光景だな……まさか、海外に飛ばされたとか？

街の中にある案内看板のようなものを見てみる。

『何この文字。見たことない……』

全く見た事のない文字だったが、なんとなくイラストでわかる。さっきいた山はこれだろう。

「アンタ、観光客かい？山の方から歩いてきたように見えたけど」

『嗚呼、まあそんな感じで……』

話しかけてきたのは、エプロンをつけたふくよかな女性だった。きっとこの街の人間だろう。

言葉は通じる、文字は読めない、貨幣価値はどうだろう……

「飛行船ならあそこで乗れるよ。迷ったんだろう？見た感じ国が違うだろ！急いで行ってきな、もうすぐで出発みたいだからさ」

『はぁ……ええ、わかりました。ありがとうございます』

いいのよ！と女性は大きく口を開けて笑った。

『お金、大丈夫かな』

財布はあるが、使えるだろうか。

「この飛行船はザバン市行きですが宜しいですか？」

『問題ありません』

「では、お好きなお席におすわり下さい」

使えた。

円ではなくジェニーだったが、どうやら貨幣価値は同じのようだ。

"ザバン市"がどこかはわからないが、あの場所にとどまっても仕方ない。

『うーん、そういえば……』

学生だったが、特級である私はものすごく忙しい身だったよね。

ほぼ毎日任務があったし、特に傑がいなくなってからはその分私や悟に任務が移行されていた。

長期休暇は日本中を巡ったし、海外にも行った。

これ、休むチャンスじゃないのか？？

私の中で"休み"の定義は、好きなことをしたり、単に体を休めたり、興味のあることに手を伸ばすもの……

『旅をするか』

"興味のあること"

この世界は未知である。言語(文字)は違い、どこかも分からず、知り合いもいない……

なら、やることは一つ。

休みを謳歌しよう。

まずは身体を休めよう。疲れが溜まっていたのか、すぐ眠りについた。