とある喫茶店の御茶川さん。 (ページ3)

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２.不思議な喫茶店ページ3

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「なぁう」

意外と長かった路地裏を抜ければ、さっき歩いていた街とは全く違う、言ってみれば不可思議な光景が広がっていた。

キヨ「……どこだ、ここ？」

コンクリートでできた道路なんてものが嘘のように、綺麗な草花が咲いた地面、森の中に来たかのように、木が周りに生い茂っている。

閉鎖的、だけど不思議と不快感は無かった。

キヨ「(違和感しかねぇけど……なんか落ち着くな)」

パソコンやスマホばっかり見てた目が癒される感じがする。

キヨ「あ、猫……」

そういえば、と見てみれば、猫がいない。

見失っちまったか……と思うと同時に、声が聞こえた。

『よぉし、よし……今日もおいしいご飯をあげようね』

キヨ「……いつの間に」

猫はなあん、なあんと鳴いて。いつの間にかいた女の人の足元に擦り寄っている。

気が付かなかったが、木製の少し古い建物が現れていた。

丸太で組み立てられていて、所々に蔦が伸びている。

煙突からは白い煙が立ち上っていて、香ばしい良い匂いが漂っていた。

『あら、珍しいお客さん……いらしゃいませ』

女の人は此方を見て、ゆったりと微笑んできた。

キヨ「すんません、急に入ってきちゃって……」

『おなかすいているんでしょ？うちは安くておいしいものを提供しているから、良かったらどうぞ』

そう言って、女の人は中へと入っていった。

可愛らしい、花柄のエプロンを着ている人だった。

たまに動画内で言う、‟いい女だなあ‟だけでは言い表せない、不思議と心惹かれる人。

ｸﾞｳｳ､ｩｳ

キヨ「安くて美味いって言ってたよな……ちょうどいいか」

店の入り口に向かえば、さっきの黒猫がこちらを見ていた。

「……なぁ」

キヨ「何で不満げなんだよ……」

なんとなく雰囲気でわかる、物凄く不満げだ。

ちりんちりんと鈴の音を鳴らしながら扉は開かれた。

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頑張ってオフモードキヨにしようとがんばってる(((