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『ナムジュンさんはすごいですね』
「え？」
『あ、い、嫌味とかじゃなくて、ナムジュンさんの言葉には人を変える力があるなって思って。テヒョンもきっとナムジュンさんの言葉にたくさん救われてきたんじゃないですかね』
「…そうですかね」
ナムジュンさんは小さく微笑んで地面に視線を落とした。
「テヒョンとは物心ついた時からずっと一緒にだったから、本当の弟みたいな感覚なんです」
『……』
「あいつが苦しんでるところをたくさん見てきてるからこそ、いつしか僕がテヒョンを幸せにしてやらなくちゃ、テヒョンが傷ついたら全部自分のせいだって思うようになって…」
そこまで言って彼は地面に落としていた視線をこちらに向け、可愛らしいえくぼを浮かべて笑った。
「でも今はテヒョンの隣にAさんがいてくれるから、少しだけ肩の荷が下りた感じがします」
『え…』
「僕の目から見ても、テヒョンの隣はあなただけだと思うんです。だからどうかこれからもあいつのそばにいてやってください」
テヒョンは自分がこんなに周りに愛されていることを知ってるだろうか。
あの人はきっと愛されるために生まれてきた人。
たくさんの人たちの愛に触れて、やっと自分の愛を誰かに伝えられるようになった。
今までそれができなかったのは、彼が素直で、まっすぐで、とても優しい人だから。
そして、自分が傷つくことを恐れていた臆病な人だから。
そんな彼を変えたのは紛れもなくナムジュンさんで、私たちの今があるのも彼のおかげで。
私はそんな彼には一生敵わないだろうな、なんて思うんだ。
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hatakekakashi84(プロフ) - おもしろかったです！Twitterフォローしたのでお願いします！ (2021年12月31日 19時) (
レス) @page48 id: fe6888fa87 (このIDを非表示/違反報告)
タナ(プロフ) - 一気に読ませて頂きました。最高でした。素敵な時間をありがとうございました！ (2021年3月14日 20時) (レス) id: 13f7b09681 (このIDを非表示/違反報告)
かむり - 最高です…！！！ (2019年12月8日 14時) (レス) id: d90aae6f87 (このIDを非表示/違反報告)
Yellow8938(プロフ) - こんにちは続きがめちゃくちゃ楽しみに待ってますTwitterフォローさせて頂きましたよろしくお願いしますいつも素敵なお話ありがとうございます (2019年11月11日 13時) (レス) id: fb4a224a7d (このIDを非表示/違反報告)
カフェ猫 - ヤバイです！めっちゃドキドキします！続き楽しみにしてます〜!!! (2019年10月13日 12時) (レス) id: baaac411fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kasu
| 作成日時：2019年9月22日 23時
