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《 Namjoon 》
自宅のキッチンで酒の蓋を開けながら、何気なく窓の外に目をやった。
どうやら外は雨が降ってきたようで、窓の外からは静かな雨音と時折車が水たまりを撥ねる音が聞こえてくる。
酒の入ったグラスを傾けながら窓に張り付いた雨粒を眺めていたその時、背後でピンポーンとインターホンが鳴った。
反射的に時計を見れば、時刻はもう夜の１１時を過ぎていた。
こんな遅い時間に一体誰だ。
若干の苛立ちを感じながらドアスコープを覗いて、俺は危うく悲鳴をあげかけた。
まるで不審者のような出で立ちのテヒョンがびしょ濡れでそこに立っていたのだ。
大急ぎで鍵とチェーンを外してドアを開けてやる。
「テヒョン！？」
テヒョンは雫が滴る前髪の隙間から虚ろな目で俺を見ると、次の瞬間ふっと力が抜けたようにその場に崩れ落ちた。
「うわっ」
すんでのところでテヒョンの体を受け止めて、自分の体でドアを押さえながら家の中に引きずり入れる。
「おい！しっかりしろ！テヒョンア！」
ぐったりとしているテヒョンの肩を支えながら、なんとかリビングまで運んでソファーに体を横たえる。
自分の服やソファーがびしょ濡れになることは不思議と気にならなかった。
それくらいテヒョンが倒れたことにひどく動揺していた。
テヒョンは特段苦しそうにしているわけでもなく、穏やかにすやすやと眠っている。
何かしてやった方がいいことは分かるのだが、誰かを看病したことがない俺は何をすればいいのかさっぱり分からない。
しばらくあたふたとキッチンや洗面所を行ったり来たりした結果、とりあえず気休め程度に濡らしたタオルを額に乗せて、バスタオルを体に掛けてやった。
テヒョンが目を覚ましたのはそれから約１時間後のことだった。
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hatakekakashi84(プロフ) - おもしろかったです！Twitterフォローしたのでお願いします！ (2021年12月31日 19時) (
レス) @page48 id: fe6888fa87 (このIDを非表示/違反報告)
タナ(プロフ) - 一気に読ませて頂きました。最高でした。素敵な時間をありがとうございました！ (2021年3月14日 20時) (レス) id: 13f7b09681 (このIDを非表示/違反報告)
かむり - 最高です…！！！ (2019年12月8日 14時) (レス) id: d90aae6f87 (このIDを非表示/違反報告)
Yellow8938(プロフ) - こんにちは続きがめちゃくちゃ楽しみに待ってますTwitterフォローさせて頂きましたよろしくお願いしますいつも素敵なお話ありがとうございます (2019年11月11日 13時) (レス) id: fb4a224a7d (このIDを非表示/違反報告)
カフェ猫 - ヤバイです！めっちゃドキドキします！続き楽しみにしてます〜!!! (2019年10月13日 12時) (レス) id: baaac411fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kasu
| 作成日時：2019年9月22日 23時
