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ジョングクくんに連れてこられたのは、意外にもアメリカンスタイルのカフェだった。
店内は主に若い人たちで賑わっている。
壁際に設置された棚には、店主の趣味なのかKAWSのフィギュアが大量に飾られていて、よく見れば奥にも特大のフィギュアが置いてあるし、いたるところに絵が飾ってあるところからして、どうやらこの店の店主は熱狂的なKAWSファンのようだ。
ジョングクくんはというともうすでにこの店の常連なのか、迷う素振りもなく窓際のテーブル席に腰を下ろす。
私もあとに続いて彼の向かいの席に腰を下ろすと、すぐに店員さんがお冷を持ってやってきた。
「おっ！ジョングクじゃん！」
「ヒョン久しぶり」
ジョングクくんと親しげに話すドレッドの店員さん。
ヒョンなんて呼んでるくらいだから、やっぱりジョングクくんは常連みたい。
そんなことを考えながら二人のやり取りを眺めていると、店員さんと目が合ってにっこりと微笑まれた。
「ヒョン、こちら会社の先輩のAさん。ヌナ、この人は俺の兄さんのホソギヒョン」
『えっ？ジョングクくんのお兄さん？』
「いや〜うちのジョングクがお世話になってます」
ホソクさんの第一印象は底抜けに明るい笑顔が素敵な人で、ジョングクくんの第一印象とはまるで正反対。
顔だってあまり似ていないし、言われなければ兄弟だなんて気付かない。
「年的にはヒョンがヌナの一個上かな？」
「あっそうなんだ！じゃあAちゃんって呼ぶね！」
『は、はい、よろしくお願いします』
ホソクさんはにっこり笑って、テーブルの上にメニューを広げる。
「今日のおすすめはこれ！チキンヌードルスープ！」
「普通にタッカルグクスって言いなよ」
「俺のお店はアメリカンスタイルなの！」
そう言うと、ホソクさんはニワトリの動きを真似たダンスを踊り始めた。
いやはや本当に変わった人だ。
「ねえヒョン恥ずかしいからやめて」
「チキンヌードルスープ二丁！」
「言ってねぇよ」
そんなジョングクくんの言葉が聞こえているのかいないのか、ホソクさんはパタンとメニューを閉じて、厨房に戻っていってしまった。
(完全に小ネタ回。執筆したのがChicken Noodle Soupが発表された時期でした。)
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hatakekakashi84(プロフ) - おもしろかったです！Twitterフォローしたのでお願いします！ (2021年12月31日 19時) (
レス) @page48 id: fe6888fa87 (このIDを非表示/違反報告)
タナ(プロフ) - 一気に読ませて頂きました。最高でした。素敵な時間をありがとうございました！ (2021年3月14日 20時) (レス) id: 13f7b09681 (このIDを非表示/違反報告)
かむり - 最高です…！！！ (2019年12月8日 14時) (レス) id: d90aae6f87 (このIDを非表示/違反報告)
Yellow8938(プロフ) - こんにちは続きがめちゃくちゃ楽しみに待ってますTwitterフォローさせて頂きましたよろしくお願いしますいつも素敵なお話ありがとうございます (2019年11月11日 13時) (レス) id: fb4a224a7d (このIDを非表示/違反報告)
カフェ猫 - ヤバイです！めっちゃドキドキします！続き楽しみにしてます〜!!! (2019年10月13日 12時) (レス) id: baaac411fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kasu
| 作成日時：2019年9月22日 23時
