２９ ページ29
《 Jimin 》
「ええ！？キムテヒョンがジョングクの大学の先輩！？」
「しーっ！声が大きい！」
ジョングクが慌てた様子で俺の口を塞ぐ。
「だ、だってびっくりするじゃん。逆にジョングクはどうしてそんなに冷静なわけ？」
「俺はもう十分驚きましたよ。まさかヌナの彼氏がテヒョンイヒョンだったなんて…」
「…ショック？」
「まあ…それなりに」
静かに目を伏せるジョングク。
キムテヒョンみたいなクズ野郎でも、彼にとっては慕っている先輩なんだろう。
好きな人の彼氏がその先輩ともなれば、きっとジョングクの受けたショックも大きい。
「よしよし、辛いよな」
ジョングクの頭を撫でようと手を伸ばすと、ジョングクは怪訝そうな顔で俺を見た。
「え？」
「え？」
「何が？」
「は？」
あまりにもけろっとしているジョングクに衝撃を受ける。
「だ、だって仮にもAは先輩の彼女じゃんか」
「俺、恋愛に友情は関係ないと思ってますから」
「図太！図太いなお前！」
「最初は終わったと思いましたけど、やっぱり諦めません。…ヌナが好きだから」
「ジョングク…」
思っていた以上に打たれ強いジョングクに安心した。
よかった。ジョングクはまだ戦意を喪失していない。
「ジョングクって失恋したことないでしょ」
「ないです。…実ったこともないですけど」
「えっ…まさかその顔で恋愛経験なし！？」
「違いますよ！人を好きになってこなかっただけです」
「え…じゃあ、Aが初恋ってこと？」
「……」
途端に黙り込んだかと思いきや、顔を真っ赤に染めて俯くジョングク。
弟のあまりの可愛さに悶絶した。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2906人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
のあ - とてもおもしろいです、続き待ってます！ (2019年9月11日 7時) (
レス) id: 87b0b31a0f (このIDを非表示/違反報告)
ミア - すごく面白い展開になってて続きが楽しみです! これからも読ませていただきます!! (2019年7月25日 17時) (レス) id: 73144b7ec3 (このIDを非表示/違反報告)
ミア - とてもお気に入りです!! 迷惑かもしれませんが続きお願いします! (2019年7月20日 19時) (レス) id: 73144b7ec3 (このIDを非表示/違反報告)
たまたま - 三角関係ぽい小説、今まであまり好きじゃなかったけど、このお話は凄く続きが気になります！更新頑張ってください！ (2019年7月17日 21時) (レス) id: 11b0bd599c (このIDを非表示/違反報告)
のあ - 主人公ちゃん、自惚れちゃっていいんですよね！！！！！？テヒョン、、頑張れ！！ (2019年7月17日 8時) (レス) id: d2b1c04faa (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：kasu
| 作成日時：2019年6月30日 17時
