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《 Jungkook 》









「Aをあいつから奪ってほしい」

「は…?」









奪う?奪うって何を?Aヌナを?









「ジョングクくんも知ってるかもしれないけど、Aの今の彼氏は正直友達として応援できるようなヤツじゃなくて」

「それは知ってます。テヒョンさんですよね」

「そう。だから君にAを彼から奪ってほしい」

「どうしてそれを俺に?ジミンさんは…」









そこまで言ってハッとした。









ジミンさんの笑顔の中にうっすらと切なさが滲んだのだ。









「俺は今のAとの関係を壊したくないんだ」









ぽつりと本音をこぼすように呟くジミンさん。









「Aの困った顔は見たくないし、なによりAにとっていつまでも優しいジミンでありたい」

「……」

「それにジョングクくんなら応援できる気がするんだ」









どうしてそこまで他人を大切に思えるのか。俺には理解できない。









「…どうして俺なんですか?所詮俺なんて男がいるのを分かった上で手出したクズなのに」

「うん、でもジョングクくんAのこと好きでしょ?」

「え?」

「さっきユンギヒョンのところに行った時に、部長とAの話をしてるジョングクくんが見えたんだけど…」









ジミンさんはそこまで言いかけて突然ぷっと吹き出す。









なんだか馬鹿にされたような気がしてジミンさんを睨み付けると、彼はまたわざとらしく怖い怖いと呟いた。









「その時のジョングクくんの顔を見て、この子ちゃんとAのこと好きなんだなって思ったよ」

「!」









ジミンさんはただ者じゃない。直感でそう悟った。









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のあ - とてもおもしろいです、続き待ってます! (2019年9月11日 7時) (レス) id: 87b0b31a0f (このIDを非表示/違反報告)
ミア - すごく面白い展開になってて続きが楽しみです! これからも読ませていただきます!! (2019年7月25日 17時) (レス) id: 73144b7ec3 (このIDを非表示/違反報告)
ミア - とてもお気に入りです!! 迷惑かもしれませんが続きお願いします! (2019年7月20日 19時) (レス) id: 73144b7ec3 (このIDを非表示/違反報告)
たまたま - 三角関係ぽい小説、今まであまり好きじゃなかったけど、このお話は凄く続きが気になります!更新頑張ってください! (2019年7月17日 21時) (レス) id: 11b0bd599c (このIDを非表示/違反報告)
のあ - 主人公ちゃん、自惚れちゃっていいんですよね!!!!!?テヒョン、、頑張れ!! (2019年7月17日 8時) (レス) id: d2b1c04faa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:kasu | 作成日時:2019年6月30日 17時

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