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ふと重たい瞼を押し上げると、目に映ったのは見慣れた自分の部屋だった。
シーツの冷たい感覚で自分がベッドにいることに気付いて頭を捻る。
確か昨日はジミンと一緒に居酒屋に行った。
その後の記憶がないから、おそらくまた酔い潰れたのだろう。まったくいい歳して学習しない。
シャワーでも浴びようと、布団をめくって私は目を見開いた。
なんと布団の下の私は服を着ていなかったのだ。
パニックを起こしながら隣を見ると、私に背を向けて眠っている裸の男性。
そんな私たちの格好を見れば、昨夜何があったかなんて一目瞭然だ。
まさか、ジミン？
心臓がバクバクと音を立てて、嫌な汗が流れる。
私は真相を確かめるべく、彼の方へおそるおそる手を伸ばした。
『ジ…ジミン？』
その時、反対側から彼の手が伸びてきて、伸ばしかけていた手をがっちり掴まれた。
「誰がジミンだって？」
ジミンとは違う、聞き覚えのある低い声。
私の手を掴んだままゆっくりと振り返ったのはテヒョンだった。
『テヒョン…？』
どうしてテヒョンがここにいるの？
昨夜の私の記憶にテヒョンは一切出てこない。
確かにジミンに抱かれた記憶もないけれど、それはテヒョンも同じで。
混乱してじっとテヒョンの顔を見つめていると、彼は急に体勢を変えて私の方に向き直った。
「その顔だと何も覚えてないみたいだね？」
テヒョンはからかうように人差し指で私の頬をつつく。
かと思えば、その表情からすーっと笑顔が消えた。
「…それとも、俺のことをジミンだと思って抱かれてたわけ？」
『ち、ちが…っ』
否定するよりも先に、テヒョンに組み敷かれて視界がぐるりと回転した。
前髪の隙間からテヒョンの切れ長の目が覗く。
「Aが悪いんだよ」
『え？』
「俺を不安にさせたりするから」
不安にさせた？私がテヒョンを？
テヒョンの言っていることが理解できなかった。
「昨夜のこと忘れちゃったんだったら思い出せてあげるよ」
テヒョンが鎖骨を下からゆっくりと撫で上げる。
「一つ一つ、丁寧にね」
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のあ - とてもおもしろいです、続き待ってます！ (2019年9月11日 7時) (
レス) id: 87b0b31a0f (このIDを非表示/違反報告)
ミア - すごく面白い展開になってて続きが楽しみです! これからも読ませていただきます!! (2019年7月25日 17時) (レス) id: 73144b7ec3 (このIDを非表示/違反報告)
ミア - とてもお気に入りです!! 迷惑かもしれませんが続きお願いします! (2019年7月20日 19時) (レス) id: 73144b7ec3 (このIDを非表示/違反報告)
たまたま - 三角関係ぽい小説、今まであまり好きじゃなかったけど、このお話は凄く続きが気になります！更新頑張ってください！ (2019年7月17日 21時) (レス) id: 11b0bd599c (このIDを非表示/違反報告)
のあ - 主人公ちゃん、自惚れちゃっていいんですよね！！！！！？テヒョン、、頑張れ！！ (2019年7月17日 8時) (レス) id: d2b1c04faa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kasu
| 作成日時：2019年6月30日 17時
