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《 Jungkook》
「まあ…嫌なら別にいいですけど」
何度も言うようだけれど、俺はテヒョンさんの恋愛が上手くいこうがいかまいがどうでもよかった。
それゆえ彼女さんがどんな人物なのかなんていうのは、俺の興味の対象ではなかった。
強いて言うなら、テヒョンさんが女の人にそこまで入れ込むなんて珍しいな、という程度。
しかし、彼女に過度な執着を見せる一方で、テヒョンさんの女遊びの噂は一向に絶えない。
「ヒョン、彼女さんのこと好きですか？」
ある日、俺はテヒョンさんに尋ねた。
「うん」
彼はさも当然であるかのようにそう答えた。
「じゃあどうして他の女と遊ぶんですか？」
少しも悪びれる様子がないテヒョンさんに少しだけ苛立って、眉をひそめる。
「え？だってジョングクが言ったんじゃん」
「は？」
「彼女を俺に依存させろって。だから彼女が適度に不安になってくれて、俺を捕まえておいてくれるようにわざとそうしてるの」
「……」
言葉を失った。
それ以来、俺は彼の女関係に干渉しなくなった。
当時の俺にとって、彼の思考を理解するのは無理だと悟ったからだ。
結局、最後まで彼女さんの顔を見ることはないまま、テヒョンさんもその彼女さんも大学を卒業してしまった。
それからの時間と比例するように、俺とテヒョンさんの仲も少しずつ疎遠になっていった。
まとめると、当時のテヒョンさんの彼女さんというのがまさしくAヌナで、彼女がテヒョンさんの女遊びに長い間悩み続けているのは、俺の適当なアドバイスのせいなのだ。
つまり、俺はとんでもない運命の歯車を回してしまったということだ。
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のあ - とてもおもしろいです、続き待ってます！ (2019年9月11日 7時) (
レス) id: 87b0b31a0f (このIDを非表示/違反報告)
ミア - すごく面白い展開になってて続きが楽しみです! これからも読ませていただきます!! (2019年7月25日 17時) (レス) id: 73144b7ec3 (このIDを非表示/違反報告)
ミア - とてもお気に入りです!! 迷惑かもしれませんが続きお願いします! (2019年7月20日 19時) (レス) id: 73144b7ec3 (このIDを非表示/違反報告)
たまたま - 三角関係ぽい小説、今まであまり好きじゃなかったけど、このお話は凄く続きが気になります！更新頑張ってください！ (2019年7月17日 21時) (レス) id: 11b0bd599c (このIDを非表示/違反報告)
のあ - 主人公ちゃん、自惚れちゃっていいんですよね！！！！！？テヒョン、、頑張れ！！ (2019年7月17日 8時) (レス) id: d2b1c04faa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kasu
| 作成日時：2019年6月30日 17時
