韓国人のBoyfriend【JK】2

57話 ページ7

『スッピン初めて見た』


って隣に座った私をじーっと見つめるから、
見ないでよと彼の肩を叩いた。






私が帰るだの駄々をこねたり、
お風呂に時間を使ったせいで、もう夜中の1時になっていて、ジョングク君はスクッと立ち上がって、


『そろそろ寝る？』
と言った。




「あっえっと、一緒に寝るってことだよね？」





あっやばい。
また日本語出ちゃった。






言い直そうとすると、
ジョングク君はふっと吹き出して笑うから、
そんな風にこの状況でも余裕そうな理由は、
女の子との経験の多さから来るのかなって感じて、妬いてしまいそうになる。







『そんな警戒しないで大丈夫だって、
俺下で寝るから。
Aちゃんはベッド使って』




「下って……冷たいよ」




『毛布かけて寝るし、大丈夫。
ルームメイトのやつ借りるから』


そう言って、二段ベッドの上の方に登ろうとするから、私はそれを止めるように、


「ダメだよ、風邪ひくよ。
ベッドで一緒に寝ようよ」
と言った。




私の言葉に少し間があいて、

『どういう意味で言ってんの？』


と少し低くなった彼の声が聞こえてくる。




「せっかく一緒にいるのにバラバラで寝るなんて寂しくない？」




何でか分からないけど、私は泣きそうになってた。





『Aちゃんが何考えてるか分かんない。
俺、同じベッドで寝て、手出さないほどいい奴じゃないよ』



「それでもいいよ、」




自分でも意識なんかしないで出てきた言葉に、
私は、自分でも分かってなかった
心の奥にある気持ちにやっと気づいたんだ。







ジョングク君が私を泊まりに誘ってくれた時から
本当は、ジョングク君と結ばれたいって願ってた。






それなのに、どこかでそんな事、
女の子から考えてしまっていいのかな……

なんて、ずっと純粋な自分でいたいって考えてるもう一人の自分がそれを邪魔して、
ここまで来てジタバタしていたんだ。








永遠のように感じる沈黙を破ったのは、
私の方だった。



「………あのね、ジョングク君に私の初めてをもらってほしいって思ってる。
女の子がそんな事言うって変かな？」



ジョングク君はまた私の隣に座ると、

『全然変じゃないよ』と呟いた。

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