韓国人のBoyfriend【JK】2

98話【JK】 ページ48

『で、俺が
“ずっと忘れられなかった。
ずっと好きだった”
って言ったら、Aちゃんは
“はぁ？”って顔してた。』



《そりゃそうでしょ、》



Aちゃんに再会したあの日、

俺はもういても立ってもいられなくて、
ジンヒョンに電話をかけた。





だけど、ヒョンからは

“俺、知ってたよ。韓国に帰ってきたの”

って信じられない返答が返ってきて、

『何で言ってくんないの？』

って言っても、
“何でジョングクに言わなきゃなのさ！”
って、そこからまた説教された。



でも俺は懲りずにこうやって、

ジンヒョンに相談してるわけで。

俺が社長になっても、俺達は昔通りで、

やっぱ社長なんて名ばかりで、ずっとヒョンにこき使われてる感じ。








《何が好きだっただよって思ってるよ。
じゃあボラさんとはどうなったの？
浮気したくせに。
死んじゃえってね》



『…………そうだけど、』



《いきなりそんな事言われて、
信じられるわけないじゃん。
もっとさ、ちゃんと説明しなよ》









分かってるよ、そんなの。

分かってるけど、

ジンヒョンみたいに口が上手くない俺は、

自分の気持ちを上手く説明出来ないんだよ。

好きだから、好きしか言えない。

それが自分勝手って事なのも
理解してるけどさ。







《バラの花束だってさ、
いきなり何回も送られても迷惑だよ》





だって、

何かしなきゃって。

何か伝えなきゃって。

考えて考えて、

Aちゃんは花が好きだから、

俺の気持ちをそれで伝えようって思って。








《変わらぬ愛か……
花じゃなくて行動で証明しな》

ってすげーキメ顔をこっちに向けたヒョン。




いつもふざけてんのにさ、
こういう時は真っ当な事しか言わない。

普段あんま人に興味なさそうなのに、
Aちゃんの事になると真剣なんだよな。







『Aちゃん、もうすぐ誕生日なんだよね。
誘ってもいいと思う？』









俺が一度台無しにした彼女の誕生日。

祝う資格なんてないかもしれないけど。

俺は側にいたいから。








《ぜっっったい断られると思うけど、誘えば？》

ってジンヒョンの氷のような声は無視して、

俺はカトクの画面を開いた。

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