韓国人のBoyfriend【JK】2

96話 ページ46

合コンから帰ってきて数時間後、

テヨンから電話がかかってきて、


“あのイケメンAを追いかけて行ったよね？
どういう事？
二人でどこに消えたの？”


ってすごい勢いで質問攻めを受けたから、
何となく
“付き合ってた”

なんて口には出来なくて、
“大学の同級生”
とだけ伝えて、誤魔化した。





本当の事を言ったら、
きっとまた
色んな事を聞き出される気がして。









………………………………………




合コンから2日後のこと。



“そちらの部署の方宛にお届け物が届いてて……”


会社の受付から内線がかかってきて、
私は１階のエントランスに向かった。







“これです”

って渡されたのは

大きな花束。

予想外の届けものに、
私は驚いて、
受付の女の人も少し驚いてるようで、
顔を見合わせた。







「……誰宛だろう？ありがとうございます」

ってエレベーターに乗り込む。


バラの大きな花束を持った私は、
乗り合わせた人にチラチラ見られた。

花ってこんなに集まると結構重いんだ……。






真っ赤な沢山の赤いバラ。

綺麗でみとれてしまう。

オフィスに飾るようだろうか？

中にある小さなメッセージカード。







社長宛てかな？

って思ってたのに、

宛名を見ると、

“A様”

って私の名前が書いてあって、

その下にある送り主の名前に、

私は頭を抱えた。









…………………………？











“チョン・ジョングク”









……どうして？

って考えても答えは出なくて。

ただ、目の前に広がる情熱的な赤を
見つめるしか出来ない。

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