韓国人のBoyfriend【JK】2

88話 ページ38

韓国に戻ってきて数ヶ月。


とにかく忙しくて、
毎日が流れるように過ぎていってる。

だけど辛くなくて、
充実してる日々を過ごしてるって思う。





今日もいつも通り出勤して、
朝からパソコンを開いて、

隣のデスクにいる同僚のテヨンに
“おはよう”
って挨拶した。


彼女は日本語も堪能だから、
入社して直ぐに意気投合した仲。




〈おはよう。
……って、何そのいつも通りの格好？〉


｢え？何が？｣


〈今日の約束覚えてるよね？
合コン行くって、〉







はい？何その約束？

全く記憶にないんだけど。




って、ここ数日の事思い出したら、
あまりにもテヨンがしつこいから

“分かったって。１回だけね”

って適当に返事をした気がしないでもない。

今日だったっけ？






｢やっぱり私はいいよ、
そういうの苦手｣


〈何で〜？ずっと彼氏いないって言ってたじゃん。
出会いほしくない？〉






恋愛は私には荷が重いんだよ。

もう傷つきたくないんだ……
なんて言えなくて。




〈それともユンギさんの事好きなの？〉


｢何でそうなんの？｣


〈みんな噂してるよ、あの二人怪しいって〉


｢ユンギさんは違うよ、
私好きな人なんていない｣



〈じゃあいいじゃん。
それに今更1人減ったなんて言えないもん〉


｢うーん……分かった。
じゃあ顔出すだけ。早く帰ってもいい？｣




〈いいけどさ。
今日は幹事の男の子が、
すごいイケメン連れてくるって言ってたから
期待しようよ！
何か芸能人並みにカッコいいって。見てみたくない？〉


｢興味ないよ、｣

って言って、私はパソコンの画面に目を向けた。






パチパチとキーボードを操作しながら、ふと、

“誰にも負けない大恋愛がしたい”

って思ってた大学1年の頃を思い出した。







頭の片隅にあるこの想いを、
次の恋で、そろそろ埋めないといけないのかもしれない。







初恋は実らないってよく聞くけど、

だとしたら私の次の恋は、
上手くいくのかな？

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