韓国人のBoyfriend【JK】2

84話【JK】 ページ34

パラパラとノートを捲る。





Aちゃんの字が懐かしくて、
床に座り込んで
俺達のやり取りを眺めた。







“ジョングク君が好きです”








毎日毎日書いてくれた
“好き”
は、まだそこに残ってた。







途中でやり取りが終わったノート。

真っ白なページを捲り終わった後、

最後のページ。


何か書いてあって、



俺はそれを読んで、

もう自分の気持ちを止める事は
出来ないって思った。











“今日で韓国にさよならする。

長かったようで、短かった私の韓国での時間は
全部ジョングク君で埋め尽くされてた。

ジョングク君が私の事好きじゃなくても、
私はジョングク君が好きだった。

でももう今日で最後にしよう。

彼の事を考えるのも、この恋を引きずるのも。

私の初恋をこのノートにしまっておこう。”













好きじゃないってなんだよ。
俺はちゃんと好きだったよ。





今まで俺を好きっていう子は沢山いたけど、
ヌナじゃなかったら全部同じにみえて、
女の子とは遊ぶだけでいいって思ってた。








でもAちゃんは違った。

一緒にいると楽しくて、

初めてこの子だったら付き合えるかもしれない
って思った。






最初はその程度だったかもしれない。

だけど付き合っていく内に、
好きだって、
大切にしたいって
そう思ってたんだよ。







だけど、ヌナの事もほっとけなかった。
ヌナの事も忘れきれないって思った。


最低だよね、俺。
ヌナを抱いた時にほんとは気づいたんだ。
好きなのは誰かって。










Aちゃんじゃなきゃダメだ。

今になって君にちゃんと向けたこの視線を
どこに向けたらいい？

だってAちゃんはもういない。

遅すぎたこの視線、
君を逃した視線、








あの頃に戻れるなら
俺はもうAちゃんを傷つけたりしないよ。







だから………
日本のどこにいるかさえも分からないけど、
迎えにいったらダメかな？

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