韓国人のBoyfriend【JK】2

82話【JK】 ページ32

あれから何日、何週間、何ヶ月たったんだろ？

分かんないや。




バイトから寮に帰ってる途中、
俺はふと空を見上げた。





真っ暗な頭上に星が光る。





日本って今何時なんだろって考えて、
携帯で調べると、




“韓国と日本の時差はありません”


って表示された。






そうなんだ……。

へー。




そっか、
韓国と日本って結構近いんだ。




なんて考えてみたけど、

違う国だよ、何が近いだよ

って直ぐ否定した。








Aちゃんは今何してる？


もうこんな時間だから眠ってる？


それか、韓国語の勉強してる？


沢山喋れるのに、
いつも夜、韓国語の勉強をしてたから。





ってもうそんな事しないか。
もうこの国の事なんて
俺のせいで嫌いになったんだから。









それとも、誰かと一緒にいて、
笑ってるのかな？
あの可愛い笑顔で。

その隣にいるのは女の子じゃなくて、
日本人の男だったりして、







なんて考えても無意味。

どうする事も出来ない。







ピロン



携帯の通知音。



“グク、会いたい”



ヌナからのメッセージを見て、
直ぐに画面を消した。





俺はヌナにとって
寂しさを紛らわしてくれる、
そんな存在に過ぎない。

分かってる、全部。
分かってて、した事だった。












“ジョングク君が好き”







曖昧だった俺を彼女は
どうして
あんなにも見つめてくれたんだろう。




俺だけに向けられてたあの視線は
今どこにあるかな？





自分勝手な俺は、まだ俺に向かっててほしい。

俺を想っててほしい、
なんて考えてるんだよ？








恋しい………
あの暖かい愛が。

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