韓国人のBoyfriend【JK】2

73話 ページ23

誕生日の夜、私の側にいてくれてるのはジョングク君じゃなくて………


寮の部屋で、
泣き止まない私の背中をさするジスは、

〈ジョングク君もその女も絶対に許さない〉

って眉間に皺を寄せて、怒ってる。








〈どうやって痛めつけるか考える、〉


「やめてよ、そんな事望んでないって」


〈………分かってるよ、
だから悔しいんじゃん〉



私のためにこんなになってくれる親友は
他にはいない。





でもね、ジス？

ジョングク君も、ボラさんも悪くないんだ。

だって、二人とも
私を傷つけようと思って、
した事じゃないはずだから。







ジョングク君は
ボラさんを好きな気持ちを止める事なんて
きっとできなくて、

ボラさんもジョングク君を必要としてる。

だとしたら邪魔者は私だから。








｢あー、もうほんとに。
何でこんな涙止まんないの、やだ｣

って言ったら、

〈泣け〜。そして、あんな奴忘れなよ？ねっ？〉

ってジスは私のコップに紅茶を注いだ。







お酒は強くないから、やけ酒なんか出来なくて、
泣きすぎて声が枯れてきてる私のために
ジスは暖かい紅茶を淹れてくれた。







〈また明日から頑張れる？
ちゃんと笑える？〉



｢大丈夫！だって私だよ？
明日になったら元気になるよ。
だから今日だけ。
今日だけだからいっぱい泣くね、｣


って言いながらも、

頭の中はジョングク君だらけで、

明日も明後日も、

私は同じように笑える気がしないんだ。











“ずっと側にいるよ、”




だって、
聞き取りにくいジョングク君の釜山弁が
もうこんなにも恋しい。

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