韓国人のBoyfriend【JK】2

53話 ページ3

「ねぇ、何で分かるの？」



『いや、顔に書いてあるって』






時間は夜の10時過ぎ。


ジョングク君と私は、ババ抜きを二人でしてる。

ちなみに私が今、3回連続で負けたとこ。






夜が更けていく中、
二人っきりで、トランプをやってるカップルは、
韓国中探しても私達しかいないかもしれない。









「……ねぇ？もう1回」



『もういいって、
またどうせ俺が勝つし、』





ジョングク君はそう言うと、
テーブルに散らばってあるカードを集め始めた。










『お風呂、そろそろ入ったら？』



「ううん、まだいい。
ジョングク君先どうぞ」


平然を装ってそう答えた。

多分普通に答えられた、
と思う。






ジョングク君は、
『じゃ先入る』
って言って着替えを準備して、
バスルームの方に向かった。





お風呂場のドアが閉まる音が聞こえて、
私はふーっと溜息をついた。








実は私、もう本当は帰りたくなってきている。







最初はほんとに何もないんだって思ってた。

だけど、

どんどん辺りが暗くなってきて、
今からお風呂に入って、
そして、隣で眠って、
って考えると、
とても正気ではいられない気がして。







それに、ジスが言った


“何もないなんて、ぜっっったいにない！”



っていう自信たっぷりな言葉も、
今になって頭に浮かんできて、
そっと鞄の中に目をやる。






ジスが可愛い下着持って行かなきゃダメって言ってたけど、
見せる事なんて絶対にないからって意地張って、
いつも通りの下着を持ってきた事を少し後悔してるって事は、やっぱり何か起きるって、
心のどこかで考えてるわけで。






ああ、私にそんな勇気なんて……







でも、私はジョングク君が好きで、

その好きの先にある事がそういう事なら、
それは幸せな事で。







だけど………




何にも答えが決まらない内に、
狭い寮の部屋に響いてたシャワーの音が消えた。
　


ってことは、
ジョングク君がもう直ぐこの部屋に戻ってくる。

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