韓国人のBoyfriend【JK】2

69話 ページ19

おはよう、
おやすみ、
は送るって約束した日から、
ジョングク君が
その約束を破った日は一度もなかった。





だけど、この日、ジョングク君から
“おやすみ”も
“おはよう”も来なかった。






カトクの画面を何度開いても、
私が夜中2時頃送った


“ボラさん大丈夫だった？
もう寝るね、おやすみなさい”


ってメッセージに既読がつく事はなくて。


私は色んな可能性を頭で描いた。







携帯をお店に忘れたのかもしれない

なくしたのかもしれない


きっとそう…………。


だって、ジョングク君は私の事好きだって、


ずっと側にいるよって言ったもん。







ジスにもらったパックのおかげで、
肌はツルツル、爪もキラキラ。


私はいつもより念入りにメイクをして、
髪も少しだけカールさせて、
彼からの連絡を待った。



待ち合わせは16時。
ジョングク君が寮の前まで迎えに来てくれるはずだった。





〈あれ？まだ行かないの？
もう16時だよ？〉


バイトに行こうと、バタバタ準備してるジスが、
待ち合わせ時間になっても
まだ寮の部屋にいる私を心配そうに見つめるから、

私は、そろそろ行くね
って声をかけて、部屋を出た。




もしかしたら寮の前にもう来てるかも
っていう期待は直ぐに裏切られて、
誰もいない門を通り過ぎると、
行く当てもなく歩き始めた。






バイト代で買った高めの新しい靴は、
ヒールが高くて歩きづらい。

背伸びして履いてくるんじゃなかったな。




気づいたら、
男子の寮の近くにある公園まで来ていて、
私はベンチに腰かけた。






ジョングク君に私が、

“付き合ってください”と言った公園。



あの日は大雨で私達しかいなかったけど、
青天の今日は人が溢れている。










時間は16時50分。






バッグに入れていた携帯が揺れる。







画面に光る

“ジョングク君”


の文字に、
それだけで私は泣きそうになってしまったんだ。

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