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デリバリーで頼んだトッポッキを食べながら、海外ドラマの11話目を見ている。
誕生日の日に朝からずっと家にいて、
サスペンスアクション系のドラマを見てる私に、
誰も結婚を約束した彼氏がいるなんて、思わないだろう。
はぁ………本当に嫌だ。
仕事を優先するジョングクを許せなかったり、
直ぐに焼きもちを焼いてしまう、子供みたいな自分が。
昨日からお互い電話もしなければ、LINE一つも送っていない。
でもやっぱり会いたくて、切ない気持ちにもなっていて、私の心はどこまでいってもジョングクで埋めつくされていて、はぁっと何度目かのため息が出た。
23:20
もう私の誕生日は終わりを迎えそう。
そんな時、通知音が鳴り響いて、画面を見るとユナからの着信。
〈何してんの?〉
ドラマずっと見てるって素直に話せば、
笑い声が聞こえてくる。
こっちは全然笑い事じゃないのに!
〈まだケンカ中なの?〉
「……だって向こうから連絡こないし。
私だって怒ってるし、今回はそんな簡単に仲直りできないよ。私が今日どれだけ楽しみにしてたか知ってるでしょ?」
〈うーん、分かるけどさ、しょうがないじゃん。ね?ジョングク君に言いすぎたって謝りなよ〉
「簡単に謝れたら苦労しないよ」
〈指輪は?今つけてる?〉
「……つけてない」
あの日ジョングクにもらった指輪はなくすのが怖くてつけられなくて、ベッドの横に飾ってある。
〈あのシャネルの指輪さ、めっちゃ高いよ?そんなの買ってくれるなんてさ、Aを本当に好きだって事。その指輪に免じてさ、許してあげなよ〉
「こんな高い指輪いらないから、ジョングクに側にいてほしい」
〈Aってほんと可愛いね、私は指輪があればいいー〉
そう言いながらユナは私を元気づけるように笑った。
電話を終えて、見ていたドラマを停止した。
寝室の方に向かえば、飾ってあった指輪を左手の薬指にはめる。
私の心とは裏腹にキラキラ光る指輪は、やっぱり私には勿体ない。
分かってる、もうちょっと大人にならなきゃって………。
明日起きたらジョングクに連絡しよう。
“ごめんね”って。
25歳になった私は、きっともっと素直になれるはず。
そう思いながら、指輪をつけたまま眠りについた。
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なゆ - 来た❗️とうとう この日が… ふぅ 落ちついて ポチッとするのよ 行くぞぉ^ ^ (3月29日 22時) (レス) id: c3cca9217a (このIDを非表示/違反報告)
なゆ - ‼️‼️ 何と‼️‼️ ╰(*´︶`*)╯♡ mokaさん もう幸せ〜 るんっ♪ (3月22日 17時) (レス) id: c3cca9217a (このIDを非表示/違反報告)
moka(プロフ) - なゆさん» なゆさん、このお話を大切にしてもらえて本当に幸せです♡日々のルーティンなんて嬉しすぎます💕この二人は喧嘩ばかりですが結局お互い好きなんですよね😌✨お待たせしましたが特別編を出すので読んでもらえると嬉しいです♡ (3月22日 5時) (レス) id: 13af285613 (このIDを非表示/違反報告)
なゆ - こんにちは mokaさん 連載中の作品を読んでも その後に必ずこちらのグクを読むという日々のルーティン! この2人のケンカしながらもお互い大好き!って所がたまらんのです^ ^ ずっと変わらずいてほしい メチャメチャ大好き! 新作も応援してます。 (3月21日 19時) (レス) id: c3cca9217a (このIDを非表示/違反報告)
moka(プロフ) - ちなつさん» ちなつさん、そんな風に言ってもらえてほんとに嬉しいです😢投稿してよかったです。ありがとうございます♡番外編をいつか載せますね! (2月19日 8時) (レス) id: 13af285613 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:moka | 作成日時:2023年11月2日 19時