55話 ページ5
ジョングクを0時まで営業してるカフェで待っていた。
どんどん人が少なくなる店内で、
アイスコーヒーと軽めのパスタだけで過ごすのは気が引けるけど、ラストオーダーが終わった今、追加注文も出来ない。
早く来てほしいと思えば思うほど会いたくなって、
何度もLINEを開いては
文字を打って消しての繰り返し。
結局、“まだ終わらない？”
という言葉を送ることは出来ず、
そのまま携帯を閉じると、
鞄の中からスケジュール帳を取りだした。
ジョングクに今日話したい事を書いてみようと思って、ペンを握りしめる。
スラスラと思い立った事を文字にすれば、
自分の気持ちがどんどん整理されていって、
心が楽になる。
並べた言葉の最後に、
今自分が一番伝えたい事を書き足した。
“やっぱりジョングクを信じたい。信じさせて”
書いてみればジョングクへの気持ちが爆発してしまいそうで、未だに鳴らない携帯をぎゅっと握り締める。
こういう時って、どうしてこんなに時間が過ぎるのが遅いんだろ。
やる事がなくなった私は、
顔を上げてガラス越しに外を見つめた。
窓際のこの席は人間観察にはちょうどよくて、
飲み終わりのスーツの人達が行き交う姿を見つめる。
本当に何となくタクシー乗り場にいる男女が視界に入って、それを無意識に目で追った。
遠くてもその男の人がジョングクだって事は直ぐに分かって、早くなる心臓が息を苦しくさせる。
ジョングクの腕で光るブレスレットは、
付き合ってる時に私があげたもので、
その腕に絡みつくのは営業先の美人で有名な人。
前からジョングクを狙ってる……みたいな事は噂で聞いたことがあった。
胸が張り裂けそうに痛み出す。
ジョングク……
と呟いた声は、当たり前だけど彼に届くはずもない。
遂にタクシーに乗り込む二人を眺めながら、
私は動く事が出来ない。
……この感覚。覚えてる。
あの日と似ている。
悲しくて死んでしまいそうだった、
ジョングクに裏切られたあの日と。
致命傷を負った私は
最後の望みにジョングクに電話をかけた。
ただ虚しく鳴り響くだけのコール音が、
私達の終わりを告げていた。
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なゆ - 来た❗️とうとう この日が… ふぅ 落ちついて ポチッとするのよ 行くぞぉ^ ^ (3月29日 22時) (
レス) id: c3cca9217a (このIDを非表示/違反報告)
なゆ - ‼️‼️ 何と‼️‼️ ╰(*´︶`*)╯♡ mokaさん もう幸せ〜 るんっ♪ (3月22日 17時) (レス) id: c3cca9217a (このIDを非表示/違反報告)
moka(プロフ) - なゆさん» なゆさん、このお話を大切にしてもらえて本当に幸せです♡日々のルーティンなんて嬉しすぎます💕この二人は喧嘩ばかりですが結局お互い好きなんですよね😌✨お待たせしましたが特別編を出すので読んでもらえると嬉しいです♡ (3月22日 5時) (レス) id: 13af285613 (このIDを非表示/違反報告)
なゆ - こんにちは mokaさん 連載中の作品を読んでも その後に必ずこちらのグクを読むという日々のルーティン！ この2人のケンカしながらもお互い大好き！って所がたまらんのです^ ^ ずっと変わらずいてほしい メチャメチャ大好き！ 新作も応援してます。 (3月21日 19時) (レス) id: c3cca9217a (このIDを非表示/違反報告)
moka(プロフ) - ちなつさん» ちなつさん、そんな風に言ってもらえてほんとに嬉しいです😢投稿してよかったです。ありがとうございます♡番外編をいつか載せますね！ (2月19日 8時) (レス) id: 13af285613 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：moka
| 作成日時：2023年11月2日 19時
