韓国人のBoyfriend【JK】3

【番外編】12【JK】 ページ47

『何泣いてんの？』

って聞いても泣き声が返ってくるだけで。







『え？』


『どうしたの？』


『ちょっと………』


『Aちゃん？』








何聞いても、
答えは返って来ないから、
慌てて彼女の方に近づいて
ベッドの下に座った。







『Aちゃん？
何？何で泣いてんの？
ごめん、俺、何かした？』



「何もしてない。
何もしないから泣いてる」









は？
どういう事？








「私がボラさんみたいじゃないから
何もしないんだ」







ひっくひっく言いながら

彼女が発したのは、信じられない言葉で。










何でそういう思考になんの？


え？


何もしないってことはさ、


すごい大切って事じゃん。





って思いながら
やっぱりヌナの事、ずっと頭の中にあるんだ
って思うとまた胸が痛くなった。






『何でそうなんの？』




「だって、付き合ってたら
抱き締めたり、キスしたり
普通はするでしょ？
なのに………何で？
私の事嫌いになった？」




ここまでAちゃんに言わせて
何やってんだよと思うのに
言葉が上手く出てこない。







『それは、あれで』



あれって何だよマジで。







｢私、ボラさんみたいに綺麗じゃないし。
色気だってないし………
だから、そういう事何もしないんだ｣



『……ごめん、違うよ、違う。
そうじゃなくて、』




この状況で
それしか言えない
俺って
マジで何なの？





「私に触れてよ、」

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