検索窓
今日:290 hit、昨日:492 hit、合計:365,882 hit

【番外編】7 ページ42

ジョングク君が
淹れてくれたコーヒーを飲みながら、
2人で並んで座って、たわいもない話をした。




ジョングク君の話は
ほとんど仕事の事で、
彼の目を見て聞けるのが、素直に嬉しい。









『お腹空いてない?』



不意にジョングク君がそう言うから

「夜ご飯いっぱい食べたから大丈夫」

と答えると、彼は、

『ちょっと俺、小腹空いたかも』

と言って、
私の鞄の横に置いてある
小さな紙袋を見つめる。



チョコレートが入ってるそれを
咄嗟に取って、背中に隠した。








『俺へのチョコじゃないの?』


「そうだけど……」


『じゃあちょうだい。お腹空いた』




私があげるタイミングなくしたの
分かって言ってるのかな。

それか、ただほんとにお腹空いてるか。


うーん
多分、後者な気がする。







「ジョングク君、沢山チョコもらったんでしょ?
袋の中見えた」



『ああ……何か義理チョコいっぱいもらった』





ほんとに義理なの?
って聞きたかったけど、
鈍感な彼が本命だとしても気付くはずもないから、口にはしなかった。










「そっち食べたら?」



『俺は本命だけでいいよ』



ひょいっと紙袋を私の手から簡単に奪うと、



『開けていい?』


なんて、もう開けてるじゃん。








「昨日バタバタして作ったから
多分美味しくないよ」




少し言い訳を口にした私を無視して、

彼はハート型のチョコを口に含んだ。







『うまいよ』

って言いながら

次から次に口に入れるから、嬉しくて

彼の口の周りについたチョコレートを
指で掬った。







ジョングク君といると

ドキドキして、楽しくて、

幸せな気持ちになる。



あー時間が足りなさすぎる。

って思ってるのは、きっと私だけで。








チョコをあっという間に食べ終えた
ジョングク君が、
テーブルの上にある携帯をチラっと見ると、


『うわっ、もう1時だよ。
そろそろホテル戻る?
送るよ』




なんて言うから

その言葉を聞いた途端

喉の奥がぎゅっとなって、
泣きそうになった。

【番外編】8→←【番外編】6



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (645 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1656人がお気に入り
設定タグ:BTS , ジョングク , 防弾少年団   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

moka(プロフ) - m...iさん» m...iさん、読んで頂きありがとうございます♡少し編集のためパスワードつけてますが、終わりましたら解除するのでお待ち下さい🙏   (4月3日 17時) (レス) id: 13af285613 (このIDを非表示/違反報告)
moka(プロフ) - kanさん» kanさん、ドキドキしてもらえて嬉しいです😌読んで頂きありがとうございます♡少し編集のためパスワードつけてますが、終わりましたら解除するのでお待ち下さい🙏 (4月3日 17時) (レス) id: 13af285613 (このIDを非表示/違反報告)
m...i - すごく楽しく見せてもらいました続きがすごく読みたいです!パスワード教えていただいてよろしいですか? (4月3日 15時) (レス) id: 21753a5ca6 (このIDを非表示/違反報告)
kan - 読んでる時、ずっとドキドキしてました。とても面白かったです!続きを読みたいのですがパスワードがわかりません。教えていただいてもいいですか? (4月3日 11時) (レス) id: 1389d959b0 (このIDを非表示/違反報告)
moka(プロフ) - N--aさん» N--aさん、読み返してもらえて嬉しいです!ありがとうございます♡少し編集してたのでパスワードかけてました。解除しますね! (3月30日 17時) (レス) id: 13af285613 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:moka | 作成日時:2024年1月7日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。