韓国人のBoyfriend【JK】3

【番外編】5 ページ40

『マジでびっくりした……
なんで？明日休み？』





何でって、
そんなの会いたいからに決まってるのに。






｢久しぶりに連休取れたから……｣



『バスで来たの？』



「………うん」



『荷物は？それだけ？』



「あっ、近くのホテル取ったから、
おっきいバッグは置いてきた」


『で、寒いのにここで待ってたの？』



「……あっ、えっと、」



『風邪引くじゃん、馬鹿。
何で連絡しないんだよ』



「だって、驚かせようって思って」



『俺、そういうの嫌いって知ってるじゃん』







そうだった。

ジョングク君って
サプライズ大嫌いって言ってたよね。





はぁ…………
今さら思い出しても遅くて。







迷惑だったのかな？

少しでも会いたいと思ってした行動は、

私の独りよがりだったのかもしれない。

そんなモヤモヤした気持ちが頭の中で渦巻いて、

胸が苦しくなった。







ただ
“会いたかった”
とか
“来てくれて嬉しい”
とか


そんな言葉を

言ってもらいたかっただけなのにな…………。








何を話したらいいか、
分からなくなって俯いた瞬間
ジョングク君が、私の手を掴むから
直ぐに顔を上げた。






『冷たくなってる』
と言って、

私の手に、はぁーっと
自分の息を吹きかけるから
小刻みに手は震えて、
近すぎる距離に
どこを見つめたらいいか分からない。






冷たい態度とは裏腹に

私の手を擦って、

何度も息をかけて温めようとするから

寒さがどこかに消えたように、

体が熱くなって仕方なかった。

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