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【番外編】3 ページ38

ジョングク君のお店の近くにある居酒屋は、
席が空いてて、お店が閉まるのをここで待つことにした。






フルーツマッコリを頼んで、

ぼーっと窓際の席から外を見つめる。






皆楽しそうに、
お酒を酌み交わしながら話している中に
たった1人でいるのはやっぱり寂しくて、
早く会いたいなって、もっと思う。









後ろの席には
綺麗な女の人が2人。



彼女達の釜山弁での会話が
耳に届いては消えていく中で、




“ジョングク”


って単語に、ぴたりと動きを止めた。








“今日もお店、入れなさそうだよね?
あー、ジョングクさんにチョコ渡したかったのに、”



“彼女いるのかな?”


“そりゃあいるでしょ。あの顔だよ?”


“でも毎日お店にいるじゃん。”


“たしかにね!
もしかしたら忙しくて作る時間ないかもね、”








知らない人が話す彼の話題に、

私は居心地が悪くて仕方なかった。


そして、ふと改めて思う。



ジョングク君を好きになる人は
この世に沢山いるのに

どうして、ジョングク君は

どこにでもいそうな

平凡な私を選んだんだろうって。







そして、ボラさんの事を思いだした。


今まで見た人の中で
一番綺麗だと思った人だった。





ジョングク君とボラさんは、
誰が見てもお似合いで…………………

って考えた所で頭を振った。




こんな事考えたって意味ないのに。



今からジョングク君に会えるのに
何で今更こんな事考えちゃうんだろ。


私は、フルーツマッコリを何杯も頼んで
時間が過ぎるのを待って、

閉店時間10分前になると、
1人、お会計をして、外に出た。











釜山はソウルより寒い。

真夜中に差しかかる時間に
ジョングク君のお店の前に行くと、
もう灯りは消えていた。








はぁと吐く息は白くて、

手袋をしてない手は

あっという間に真っ赤になって、

氷みたいに冷たい。







寒さに耐えるよう、
足元のブーツに目をやって下を向いてると、

ガラガラって音がして、

前を向いた。










ジョングク君は黒のダウンに、

前髪はアップにセットされて、

やめてたはずのピアスが耳には何個もついてて、

一見物凄く柄が悪く見えた。













私を見つけた彼は

パチパチと瞬きをして、








『は?えっ?なんで?』



って呟いた。

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設定タグ:BTS , ジョングク , 防弾少年団   
作品ジャンル:恋愛
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moka(プロフ) - m...iさん» m...iさん、読んで頂きありがとうございます♡少し編集のためパスワードつけてますが、終わりましたら解除するのでお待ち下さい🙏   (4月3日 17時) (レス) id: 13af285613 (このIDを非表示/違反報告)
moka(プロフ) - kanさん» kanさん、ドキドキしてもらえて嬉しいです😌読んで頂きありがとうございます♡少し編集のためパスワードつけてますが、終わりましたら解除するのでお待ち下さい🙏 (4月3日 17時) (レス) id: 13af285613 (このIDを非表示/違反報告)
m...i - すごく楽しく見せてもらいました続きがすごく読みたいです!パスワード教えていただいてよろしいですか? (4月3日 15時) (レス) id: 21753a5ca6 (このIDを非表示/違反報告)
kan - 読んでる時、ずっとドキドキしてました。とても面白かったです!続きを読みたいのですがパスワードがわかりません。教えていただいてもいいですか? (4月3日 11時) (レス) id: 1389d959b0 (このIDを非表示/違反報告)
moka(プロフ) - N--aさん» N--aさん、読み返してもらえて嬉しいです!ありがとうございます♡少し編集してたのでパスワードかけてました。解除しますね! (3月30日 17時) (レス) id: 13af285613 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:moka | 作成日時:2024年1月7日 16時

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