130話 ページ31
ずっと繋いでてほしいのに、
ジョングク君は
『ごめん』
って言って直ぐに手を離した。
『あんな事言っといて、
未練がましいね』
ジョングク君の鼻をすする癖。
その癖も、
鈍感なところも、
周りが見えてなくて自分勝手なとこも、
結局好きだ。
｢………私の事、嫌いになったと思ってた｣
『嫌いになろうと思ったよ。
あの電話ん時は、少なくともそう思ってた』
｢うん、｣
『でもなれないんだよ、』
｢……うん、｣
『だから、
迷惑かけないから、
勝手に好きでいていい？』
自己完結気味の告白に
私は、ジョングク君を見つめる。
彼は下を向いていた。
私が何も口にしないから
ジョングク君は焦ったように言葉を続けた。
『彼氏との間、邪魔するつもりないから』
『しょうがないじゃん、
好きってそんな簡単に消せないし』
『………やっぱ迷惑？』
違うよ、ジョングク君。
違う。
私が黙ってるのはね？
ああ、もう、胸が苦しいな。
ジョングク君は
ノートを見てないんだって思った。
｢…………ジョングク君、
あのノート、ジンさんからもらってない？｣
『あー、うん。もらったよ』
「読んで、ないの？」
『読んでない』
「何で？」
って言ったら、
私の方をチラっと見て
また、見てられないという風に顔を背けた。
『書いてる事大体分かってんのに
俺、5%ぐらい期待してんの。
もしかしたら、
まだ俺の事好きとか書いてたりしない？って。
そうやって期待したままでいたいんだ、多分。
この恋の終わりを知りたくない』
また泣きそうになる。
その臆病だけど熱い言葉は
私の胸をぎゅっと締め付けて離してくれない。
この公園で消えてしまった恋の続きを、
ジョングク君の目で確かめて？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1657人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
moka(プロフ) - m...iさん» m...iさん、読んで頂きありがとうございます♡少し編集のためパスワードつけてますが、終わりましたら解除するのでお待ち下さい🙏 (4月3日 17時) (
レス) id: 13af285613 (このIDを非表示/違反報告)
moka(プロフ) - kanさん» kanさん、ドキドキしてもらえて嬉しいです😌読んで頂きありがとうございます♡少し編集のためパスワードつけてますが、終わりましたら解除するのでお待ち下さい🙏 (4月3日 17時) (レス) id: 13af285613 (このIDを非表示/違反報告)
m...i - すごく楽しく見せてもらいました続きがすごく読みたいです！パスワード教えていただいてよろしいですか？ (4月3日 15時) (レス) id: 21753a5ca6 (このIDを非表示/違反報告)
kan - 読んでる時、ずっとドキドキしてました。とても面白かったです！続きを読みたいのですがパスワードがわかりません。教えていただいてもいいですか？ (4月3日 11時) (レス) id: 1389d959b0 (このIDを非表示/違反報告)
moka(プロフ) - N--aさん» N--aさん、読み返してもらえて嬉しいです！ありがとうございます♡少し編集してたのでパスワードかけてました。解除しますね！ (3月30日 17時) (レス) id: 13af285613 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：moka
| 作成日時：2024年1月7日 16時
