検索窓
今日:243 hit、昨日:492 hit、合計:365,835 hit

127話 ページ28

ジョングク君は留守電を聞いてくれるのかな。

でも、聞いたとこで、

日本語で言ってしまった
“行かないで”

は、彼には聞き取れない。






付き合ってる時に、

“焦った時は、日本語で喋るよね”

とジョングク君に言われた。





頭の中では未だに日本語で考え事をしていて、

それを韓国語に変換してるから、

どうしても今日みたいに動揺してる時は

そのまま日本語が出てきてしまう。









ジョングク君から
折り返しの連絡なんてくるわけないのに、
握り締めてる携帯を意識してるから、
“馬鹿だな”と自分に言いたくなる。







私以外誰もいないこの空間は

シンとしていて、落ち着く。





この公園で

“ジョングク君が好き”
って言った。


あの時、どうしてあんな勇気が出たんだろって思う。
一生分の勇気を使い果たしたのかもしれないな。







ちょっとだけ思い出に浸ってたら

時間はあっという間に過ぎていった。

そろそろ帰らなきゃって思ったところで、

静まり返ってる公園の中に、

少し遠くから、誰かが走ってくる音が聞こえた。









ジョギング?
こんな夜中に?
それにしては、速すぎない?




……………も、もしかして。
あの社長が追いかけてきた?






動きたいのに
足も震えてて、立ち上がる事が出来ない。




きっと殴られた仕返しに来たんだ。

と思ったら怖くて、
私はその場に蹲った。










ドタバタと荒っぽい足音は、

どんどんこちらに近づいてきて、

あっという間に私の近くにあった。










私の肩に触れる、誰かの手。










 

「………ぎゃぁぁぁぁ」







自然と出た大きな声は、
この公園中に響いた気がして。

















『Aちゃん、俺』







聞き覚えのある声に、
恐る恐る顔を上げた。










「…………何で?」


って出た声はやっぱり日本語で。







私の目の前に、

息を切らして立っているジョングク君を見て、

私は夢を見てるのかもしれないって思った。

128話→←126話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (645 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1656人がお気に入り
設定タグ:BTS , ジョングク , 防弾少年団   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

moka(プロフ) - m...iさん» m...iさん、読んで頂きありがとうございます♡少し編集のためパスワードつけてますが、終わりましたら解除するのでお待ち下さい🙏   (4月3日 17時) (レス) id: 13af285613 (このIDを非表示/違反報告)
moka(プロフ) - kanさん» kanさん、ドキドキしてもらえて嬉しいです😌読んで頂きありがとうございます♡少し編集のためパスワードつけてますが、終わりましたら解除するのでお待ち下さい🙏 (4月3日 17時) (レス) id: 13af285613 (このIDを非表示/違反報告)
m...i - すごく楽しく見せてもらいました続きがすごく読みたいです!パスワード教えていただいてよろしいですか? (4月3日 15時) (レス) id: 21753a5ca6 (このIDを非表示/違反報告)
kan - 読んでる時、ずっとドキドキしてました。とても面白かったです!続きを読みたいのですがパスワードがわかりません。教えていただいてもいいですか? (4月3日 11時) (レス) id: 1389d959b0 (このIDを非表示/違反報告)
moka(プロフ) - N--aさん» N--aさん、読み返してもらえて嬉しいです!ありがとうございます♡少し編集してたのでパスワードかけてました。解除しますね! (3月30日 17時) (レス) id: 13af285613 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:moka | 作成日時:2024年1月7日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。