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126話 ページ27

走って、走って、走って、

気がついたら近くの公園で、

倒れ込むようにベンチに座った。






時計で殴った後、
肩にもパンチしたから、
手はずっとジンジンしてて、痛い。





頭を整理するように深呼吸をして、考えた。


ここは先ずどこだろって。


無我夢中だったから、よく分かんない。



どこの公園?
って一瞬考えて、
でも少し冷静になって考えてみたら
直ぐに分かった。





あっ、…………
私がジョングク君に告白した公園だ。って。






そして、私とジョングク君が別れた場所。





私とジョングク君が通ってた大学の
男子寮が近くにある公園は
今、私以外誰もいない。









公園の大きな時計を見ると、
22時55分。





釜山行きのジョングク君が乗る最終便は
23時だった、よね。





もう彼は、釜山に行ってしまう。





結局、故郷ってすごく居心地がいい場所。

私もいくら韓国が好きでも、
日本が恋しくなる時もある。






もう彼はソウルに帰ってこないかもしれない。





何年もソウルに住んでいながら、
釜山弁を直そうとしないジョングク君は、
きっと釜山が大好きなんだ。






そんな事考えてたら、また1分無駄にして、

彼の出発の時間は近づいていく。

でも何にも出来ない。









私は携帯をポケットから取り出した。

手はずっと小刻みに震えてる。

止まらないそれを何とか抑えながら、
ジョングク君に電話をかけた。












分かってる、出ないって。

それでもかけたかった。








直ぐに留守番に切り替わるから、
息を整えて、

“ジョングク君……”

と呟いた。





その声も馬鹿みたいに震えてて、







「ジョングク君…………
行かないで。」










出た言葉は日本語だった。






その瞬間、

ゴーン…………

と公園の時計が大きく鳴った。

23時を知らせる音にびくっとして、

私は思わず、一言だけ留守電に残して、

電話を切った。

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設定タグ:BTS , ジョングク , 防弾少年団   
作品ジャンル:恋愛
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moka(プロフ) - m...iさん» m...iさん、読んで頂きありがとうございます♡少し編集のためパスワードつけてますが、終わりましたら解除するのでお待ち下さい🙏   (4月3日 17時) (レス) id: 13af285613 (このIDを非表示/違反報告)
moka(プロフ) - kanさん» kanさん、ドキドキしてもらえて嬉しいです😌読んで頂きありがとうございます♡少し編集のためパスワードつけてますが、終わりましたら解除するのでお待ち下さい🙏 (4月3日 17時) (レス) id: 13af285613 (このIDを非表示/違反報告)
m...i - すごく楽しく見せてもらいました続きがすごく読みたいです!パスワード教えていただいてよろしいですか? (4月3日 15時) (レス) id: 21753a5ca6 (このIDを非表示/違反報告)
kan - 読んでる時、ずっとドキドキしてました。とても面白かったです!続きを読みたいのですがパスワードがわかりません。教えていただいてもいいですか? (4月3日 11時) (レス) id: 1389d959b0 (このIDを非表示/違反報告)
moka(プロフ) - N--aさん» N--aさん、読み返してもらえて嬉しいです!ありがとうございます♡少し編集してたのでパスワードかけてました。解除しますね! (3月30日 17時) (レス) id: 13af285613 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:moka | 作成日時:2024年1月7日 16時

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