121話 ページ22
家に帰って、ノートを開いた。
このノートになら
ありのままの気持ちを書ける気がしたのに、
いざ書こうとすると、ペンが進まない。
結局、考えて、考えて、
ジョングク君が日本語で書いてくれた
“すき”
の下に、一言だけ文字を綴った。
今日は月曜日、ジョングク君は出勤のはず。
近くのカフェで時間を潰して
0時頃お店の裏口に向かった。
1年振りに訪れた
ジョングク君との思い出の場所は
当たり前だけど、何にも変わってなくて。
バイトしてた学生時代を思い出して
胸が締め付けられた。
《Aちゃん？》
少しして、店の裏口から出てきたのは
ジョングク君じゃなくて、ジンさんだった。
「……ジンさん！」
《うわぁ、久しぶり！元気だった？》
帰ろうとしてたはずなのに
ジンさんはお店に入れてくれて、
二人でカウンターに座った。
はぁ……ほんとに懐かしいなぁ。
お店の中をキョロキョロ見渡す。
《ジョングクに会いに来たの？》
「えっ、あっ、はい」
《ごめんね、あいつ今日休みでさ。
来週から釜山に帰るから色々バタバタしてんの》
「……え？」
帰るってそれは帰省するじゃなくて、
釜山に住むってこと？
驚いた顔をしていると、
ジンさんは言葉を続けた。
《やっぱり聞いてなかったんだ。
うちの店、釜山にもオープンする事になって。
それでジョングクが釜山の店切り盛りすんの、
こっちの店は引き続き俺がやって。
あいつの夢だったから、釜山に帰って店やるって》
そんなの全然知らなくて、
思考が追いつかない。
《Aちゃんの事取り戻して、
釜山に連れてくって言ってたんだけどね。
しょうがないよね、新しい彼氏出来たんなら。
やっぱりジョングクを許せな、》
話が勝手に進みそうだったから、
ジンさんの言葉を少しだけ遮るように
「違います……私、彼氏なんて出来てない、です」
と言った。
《ふぇぇぇ》
って謎の奇声を発したジンさんの横で
私は何かもう我慢が出来なくなって、泣き出した。
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moka(プロフ) - m...iさん» m...iさん、読んで頂きありがとうございます♡少し編集のためパスワードつけてますが、終わりましたら解除するのでお待ち下さい🙏 (4月3日 17時) (
レス) id: 13af285613 (このIDを非表示/違反報告)
moka(プロフ) - kanさん» kanさん、ドキドキしてもらえて嬉しいです😌読んで頂きありがとうございます♡少し編集のためパスワードつけてますが、終わりましたら解除するのでお待ち下さい🙏 (4月3日 17時) (レス) id: 13af285613 (このIDを非表示/違反報告)
m...i - すごく楽しく見せてもらいました続きがすごく読みたいです！パスワード教えていただいてよろしいですか？ (4月3日 15時) (レス) id: 21753a5ca6 (このIDを非表示/違反報告)
kan - 読んでる時、ずっとドキドキしてました。とても面白かったです！続きを読みたいのですがパスワードがわかりません。教えていただいてもいいですか？ (4月3日 11時) (レス) id: 1389d959b0 (このIDを非表示/違反報告)
moka(プロフ) - N--aさん» N--aさん、読み返してもらえて嬉しいです！ありがとうございます♡少し編集してたのでパスワードかけてました。解除しますね！ (3月30日 17時) (レス) id: 13af285613 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：moka
| 作成日時：2024年1月7日 16時
