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101話 ページ2

仕事はいつも30分ぐらい残業になっちゃうから、
それも計算して待ち合わせしたのに、
いつもより長くなった打ち合わせのせいで
10分ぐらい遅刻してしまった。





今日は風が強くて、
バタバタ走ると、
髪が乱れてボサボサになった。





横断歩道から見える映画館の前に
ジョングク君が見える。






セットされた髪に、
カルバンクラインのデニムのセットアップを
身に纏った彼はモデルみたいで、

私は、グレーのジャケットにパンツで、
仕事帰り丸出しの格好。

せめてスカートで来ればよかったな。








「……ジョングク君、ごめんね、
遅くなって」


『あっ、大丈夫。
今来たとこだし』



そう言ったけど、
強い風にずっと当たってたみたいに、
彼の頬は赤くて。







レイトショーだから、
お客さんは私達含めて、5組ぐらい。
選んだのがアクションだったからか、
女の人は私しかいなかった。






映画なんて久しぶりに来たから、
椅子に座ってみて、想像より近く感じる距離に、
コホンと咳払いをする。





上映まであと数分あったから、

「……お花ありがとう、
いつも会社に飾ってる」



隣の彼にそう伝えた。




『ううん、あんな事しかできないから、』


「…私、花好きだから嬉しいよ。
でも、もういいよ」


『迷惑?』


「あっ、そうじゃなくて」







私に悪いとかそんな事もういいから。
って言いたいのに、

どう伝えたらいいか分かんない。







『……始まった、』






真っ暗になって、

大きな音と共に、

始まった映画。










隣のジョングク君は
真剣な目でスクリーンを見つめてる。

当の私は、
そんなジョングク君をチラチラと見てばかり。







馬鹿みたいだな…………
私達は一年前と何にも変わってない。




私がジョングク君を見つめて、

彼は違うとこを見ている。

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設定タグ:BTS , ジョングク , 防弾少年団   
作品ジャンル:恋愛
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moka(プロフ) - m...iさん» m...iさん、読んで頂きありがとうございます♡少し編集のためパスワードつけてますが、終わりましたら解除するのでお待ち下さい🙏   (4月3日 17時) (レス) id: 13af285613 (このIDを非表示/違反報告)
moka(プロフ) - kanさん» kanさん、ドキドキしてもらえて嬉しいです😌読んで頂きありがとうございます♡少し編集のためパスワードつけてますが、終わりましたら解除するのでお待ち下さい🙏 (4月3日 17時) (レス) id: 13af285613 (このIDを非表示/違反報告)
m...i - すごく楽しく見せてもらいました続きがすごく読みたいです!パスワード教えていただいてよろしいですか? (4月3日 15時) (レス) id: 21753a5ca6 (このIDを非表示/違反報告)
kan - 読んでる時、ずっとドキドキしてました。とても面白かったです!続きを読みたいのですがパスワードがわかりません。教えていただいてもいいですか? (4月3日 11時) (レス) id: 1389d959b0 (このIDを非表示/違反報告)
moka(プロフ) - N--aさん» N--aさん、読み返してもらえて嬉しいです!ありがとうございます♡少し編集してたのでパスワードかけてました。解除しますね! (3月30日 17時) (レス) id: 13af285613 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:moka | 作成日時:2024年1月7日 16時

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