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今日は珍しく４限の現在まで、
倫くんが私の元へ訪れていない。
てっきりいつものように来てくれると思ってたのに…。
油断した。
しょうがなく自分で動くことにする。
お昼休みが始まってすぐ、隣のクラスを覗いてみた。
倫くんはどこかな〜？
「りんたろー、ハイ、あげる」
「おー、ありがと」
「これは私の友達からね」
「なんで経由してんの(笑)」
「“恥ずかしい”んやってー」
「なるほどね、ありがとって言っといて」
女子に囲まれていた。
毎休憩こうだったんかな？
めちゃくちゃおモテでいらっしゃいますね。
ちょっと私はあそこに行く勇気が無かったので、
誰かに話しかけるでもなく静かに教室に戻る。
・
昼休み後半、柄にもなく次の授業の小テストの勉強をしていた。
“全然覚えられない…”と、単語帳片手に嘆いていると、
扉をノックする感じで机をコンコンされた。
顔を上げると優しく微笑む倫くんが。
「おはよ」
「おはよっ」
なんかそれだけでとても嬉しかった。
「さっき教室見てたけどなんかあった？」
なぜバレている…？
一体倫くんはどこに目を付けているのか。(イイ意味で)
だけど向こうから振ってくれた方が話しやすい話題だっただけに、
さすが倫くん、と感謝したくなる。
私が今日学校に来た一番の目的。
「私もコレ、倫くんに」
「まじ？ ありがと！」
「味は保証しないけどね…」
「A、コレって本命？ それとも義理？」
こんな質問をされると思っていなかった。
久々にみる真剣な眼差しで私を見てくる。
私は無意識に倫くんの手首を掴んで、
一緒に教室を飛び出した。
校舎を走って連れてきたのは、
使われていない階段の踊り場。
「急にビックリした…」
「それはホントにごめん」
「でも、コレ期待しちゃうよね」
「あの……本命、です」
自分の気持ちを素直に答えると、
一瞬で私は倫くんの胸の中に収められる。
「ねぇガチ？」
「ガチです」
「俺のこと好きなの？」
「ハイ、大好きです」
「俺も大好き」
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藍紗 - とても面白かったです！他の作品も頑張ってください！ (2021年4月26日 17時) (
レス) id: 6c34d89b1b (このIDを非表示/違反報告)
蒼霞 - すごく面白くて読みやすかったです！ (2021年4月25日 18時) (レス) id: 72ed056e88 (このIDを非表示/違反報告)
苺ミルク飴(プロフ) - すごく面白かったです！ずっとニヤニヤしながら読んでました笑。すごく読みやすく好みの作品に出会えて嬉しいです！他の作品の更新も頑張ってください！応援してます！ (2021年4月20日 23時) (レス) id: 976df8db05 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Ano | 作成日時：2021年1月21日 17時
