怪異の男の娘【地縛少年花子くん】

二話 ページ3

Aside


花「ごほんごほん。

で、ヤシロはともかくなんでAも来たの？嬉しいけどサ」


『いや、強制的です。ヤシロちゃんが無理やりつ…なにさ…ヤシロちゃん』


ヤシロちゃんが無理やり連れてきたって言おうとしたら黒い笑みを浮かべられたんですけど…


『ヤシロちゃん無理やり…ホントになにさ…ヤシロちゃん』


ああ、わかったよ。言うなってことでしよ。


『はぁ…分かったよ。ヤシロちゃんが僕のとこに占いにきてさ。

「僕じゃそれは占えないから無理」って言ったら「そんなあああ！！！」って抱きついてきたから

しょうがなく花の所に連れてきたってわけだよ。いいだろ？』


まあ、ホントにそうだし。


寧「えへへ。Aちゃん良い匂いしたよ！！」


良い匂いって…


あ！またちゃんって…


『……あのさ、ヤシロちゃん僕』


寧「え！？な、なに？(え！？もっもしかして告白！？)」←


『……なんか変なこと考えてるとこ悪いんだけど、僕…


男だよ？』


寧(え)


ヤシロちゃんが「え」って目で見てくるんだけど…


『だから僕男だよ？』


花「そうだよ。A男なんだよ。こんな可愛い顔してるのにね！」ニタァ


『可愛いは余計だよ。ヤシロちゃん僕のこと、ちゃん付けで呼んでたからさ言わないとって

思ってたんだけど…ヤシロちゃん？』


ヤシロちゃんがずっと俯いてる。


え、そんなにショックだったの？


寧「…そ」


そ？


寧「うそ…Aちゃん男の子なの…？こんな可愛いのに？」


『……だから可愛いは余計だって』


なにさ、みんなして…


寧「……最高じゃない！！！！可愛いのに男の子…いや男の娘！！

それにツンツンしてる！！デレたところ見てみたい！！」


え、えー…


『ヤ、ヤシロちゃん…？』


花「なんかヤシロやばいネー」


寧「はっ！ご、ごめんね！！取り乱しちゃった！！」汗


そう言って頭を掻くヤシロちゃん。


花「で、ヤシロ願いは何？」


ああーそうだった。忘れてた。


寧「好きな人と両思いになりたいです！！」ニコッ


満面の笑みでそう言うヤシロちゃん。


『で、その相手は誰なのさ？』


寧「源先輩！かっこよくって誰にでも優しいすごい人！学園の王子様なの！！」


へぇー…その源って人…確か祓い屋じゃなかったっけ。


なんか嫌な予感だな。

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