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〇 ページ9
「んー、やっぱダメ、女の子皆がワガママになるのはダメ」
「なんで？」
「教えない」
「えー、ケチぃ」
ニヤニヤしながら頬っぺたを突っついてきたからお返しにお腹めがけて抱き着いてやった。
「おわっ…」って声を漏らしながらも受け入れてくれて、やさしく抱きしめてくれる長い腕と大きい手。
ここはあったかくて誰にも渡したくない場所。
世の中皆ワガママになったら、景瑚が私のお願い聞いてくれなくなっちゃうかもじゃん。
景瑚は私のワガママだけ聞いてればいいの。
一生私のそばにいてくれたらいいの。
「これからも素直に言いたいこと言ってね」
「景瑚も言ってね」
「じゃあ…いつまでもそうしてワガママでいて。んで俺と一緒にいて」
「なにそれ」
「だってAのこと幸せに出来るのもワガママ聞けるのも俺だけだし」
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作者名：シン | 作成日時：2022年4月15日 23時
