予想外のパオズ (ページ47)

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ミンソクside

Aが日本に発つ日。

まだ泣いてるA。

今日これでもうしばらく会えないのか～って

ようやく実感わいてきたのに、

XM「お前が寂しくないように毎日電話してやるから連絡先教えて。」

『…っ…やだっ！…うぅ…』

XM「わかったからw」

『…やだってばっ！…うぅ～っ…教えないっ！』

XM「はっ？えっ？何でだよ！教えろよ！w」

『だって、パオの声っ…聞いたら、会いたくなるじゃんかっ！…だからっ、電話も手紙もいらないから！』

って、結局教えてくれなかったんだ。

その時俺は、

会えなくなるというのに

泣きながら『離れたくない』『パオと一緒にいたい』って言うAが

なんて可愛いやつなんだ！ってデレデレしてただけだった。

バカだな～俺w

次の日、俺の部屋にAは当然来なくて、

隣のAの家も空っぽになっていて、

本当にAがいなくなったんだ…ってようやく涙が溢れた。

会いたいのに会えない。

連絡すら出来なくなった…。

俺はあの時、あいつがいなくなってから

Aの事好きだったんだ。って気づいたはずだったのに

再会した事に浮かれてた。

あいつも俺の事が好きだって勝手に勘違いしてたんだな…

あの時の『離れたくない』『パオと一緒にいたい』ってのは、

ただ毎日一緒にいた幼馴染みに対しての言葉。

男として好きだからとかそういうのじゃない。

あいつが好きだって気付いた時にはもう遅くて、

Aには彼氏がいるらしい。

きっと、あの店長なんだろうな…

って思ってたら、

ばったり会ってしまった…。

彼氏と一緒にいるAなんて見たくないのに…。

XM「…もっと早く好きだって言えばよかった。店長よりも先に。誰よりも先に。」

って、思ってる事がつい声に出た…

そしたら、一瞬

Aは悲しそうな顔をした。

…好きになるな！って事？

もう…遅いよ。

だって、俺…もうお前の事好きすぎて

苦しい…。

Aが幸せならそれでいい！

Aの幸せを壊しちゃいけない！

って思うのに

他の男で幸せだなんて言うな！

俺が幸せにしてやりたいのに！

って、どうしても思ってしまう…。