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涼介くんが4年生に上がるほんの少し前、ついに預かる日が来た。
母「涼介、お兄さんに迷惑かけないようにね。」
山田「うん。」
母「何回か会いに来るし、電話たくさんしようね。」
山田「うん。」
父「涼介、ごめんな。」
山田「謝らないで。僕こそ、こんな無理してもらって、、伊野尾さんも、お母さん達も、ごめんね、」
伊野尾「大丈夫だよ、これからよろしくね。、、あの、なんで僕なのかまだ分かんないんですけど、でも、、ちゃんと責任持って育てるので。」
ご両親は笑って頷いてくださった。お別れの挨拶が終わって、涼介くんを家に案内した。
伊野尾「はい。ここが一緒に住む家ね。涼介くんの部屋はそこ。分かった?」
山田「うん!」
荷物は先に持ってきてもらって、ある程度箱から出して置いておいた。
伊野尾「ねぇ、涼介くん。どうして俺なの?」
山田「んーとね、好きだから。」
伊野尾「好き…?えっと、まだ6回くらいしか会ったことないよね?話したことも。」
山田「うん。あの、、何だっけ、ドラマとかでさ、、言うじゃん。えっと、んと、、あっ一目惚れ!」
この子が?俺に?
すでに頭パンクしそう。
山田「いつかいのちゃんと結婚する!」
伊野尾「それは、、難しいかな。あと、いのちゃんって何?」
山田「伊野尾さんだと距離感じるでしょ?」
この子笑顔が可愛すぎる。このままいくと本当にこの子に落ちてしまうんじゃ、
いや、ダメだ。男だし、相手はまだ未成年だ。
伊野尾「じゃあ俺は山田って呼ぶね?」
山田「な〜ん〜で?涼介で良いじゃん!」
伊野尾「ダメ。」
本当に好きになったらどうすんだ、あえて一定以上の距離を保たないと。
りょう、、いや、山田は異様にカッコいいんだよな。本当に小学生か?
山田「分かった、、でもいつかはまた下の名前で呼んでね。」
伊野尾「あぁ、うん。」
山田「いのちゃん、お腹空いた。」
伊野尾「もう夕飯の時間か、、何食べたい?」
山田「何でもいいよ!いのちゃんの作るものなら全部美味しく食べる。あ、トマトと納豆以外だけど。」
中身はまだまだ子どもだなw
伊野尾「分かった。」
山田「楽しみ〜。」
伊野尾「早く部屋を片付けておいで。」
山田「はーい。」
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作者名:百折不撓(ひゃくせつふとう) | 作成日時:2024年3月14日 14時