卒業【×in】 (ページ1)

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プロローグページ1

in.side
遠い親戚で1年に1回会うだけの関係だった君は、気付いたら一緒に暮らすことになって、もう8年近く経つ、

きっかけは山田の両親の転勤だった。本当は山田とそのご家族は海外へ行く予定だった。

でも山田がどうしても日本に残って俺と暮らすと言って聞かないらしく、一緒に暮らすことになってしまった。

ただよりによって何でめっちゃめちゃ遠い親戚である俺なのかが分からない。何回聞いても、

山田「好きだから。」

としか言わない。

親戚で集まったときも軽く挨拶するだけだし年の差15年くらいあるのに、何で俺？

とか思いながらもう8年。もう少しで山田の両親が戻ってくる。

伊野尾「何度も言うけど大人をからかうな。山田とは付き合えないの。」

山田「何でですか。」

伊野尾「山田は未成年だから。」

山田「あと3ヶ月で卒業するし。」

伊野尾「卒業したらバイバイするの。付き合えないの。」

山田「いつまで誤魔化してるつもりですか？」

伊野尾「うるさい。早く寝ろ。」

8年も一緒にいるのに敬語のままで、のくせにだんだん態度が上からになってきて、

俺の気持ちは絶対に伝えられない、、いや、伝えちゃいけなくて、

山田「この間のキスは何だったんですか～？」

伊野尾「うるせぇ！早く寝ろ。」

山田「顔赤っｗ」

これは俺と山田の8年間とこれからの話。