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in.side
最近、互いに互いを避けるようになった。
山田はたぶん俺のことを思って避けてくれてるんだと思うけど、迷惑をかけてしまってるってことだから申し訳ない。
今日は、また病院に来た。経過報告をするためだ。
先生「調子はどうですか?」
伊野尾「だいぶ良くなりました。」
先生「そうですか。それは良かったです。では・・・」
最近症状が出た日や、薬を飲んだ回数、症状が出たときのことを話した。
伊野尾「あの、一つ疑問があるんですけど、」
先生「何でしょう、」
伊野尾「メンバーとは家族と同じくらいずっと一緒に過ごしてきました。俺が獣人になったのは事務所に入ってすぐで、どうして今までこんなことが無かったのかなって、」
先生「運命の相手に出会ったから、というのがほとんどですね。」
でもずっと一緒にいるよな、、
先生「ただ例外もあります。例えば、自分の中の限界を超えてしまったから、また距離が今まで以上に近くなったり、一緒にいる時間が長くなったから、など色々あります。」
伊野尾「なるほど、」
先生「こちらから、もう一つお聞きしてもよろしいですか?」
伊野尾「はい。」
何を聞かれるんだろう、
先生「伊野尾さんや山田さんはアイドルを続けるおつもりですか?」
伊野尾「え、何で山田って、」
先生「前回来られた際におっしゃってましたよw」
全然覚えてない、
先生「で、、どうするおつもりですか?」
伊野尾「俺は辞めなければいけなくなったら、辞めるつもりです。正直今すぐ辞めなければいけないなら、、辞め、ます。でも、山田は続けると思う、、というか続けて欲しいです。」
先生「そうですか。」
伊野尾「今すぐ辞めた方が良いですかね、」
先生「そう、、ですね、、山田さんと身体の関係になっても良いのであれば問題は無いと思います。」
今先生は何を!?
先生「お話を聞く限り、今後伊野尾さんは完全な獣になるのではなく、運命の相手を求めてしまうのだと思います。ですので、山田さんとそういう関係になるのであれば、もちろん注意はしなければいけませんが、大丈夫だと思います。」
伊野尾「山田と、、」
先生「難しいお話なのは分かっています。そう簡単に受け入れることでもありませんし、山田さんを含めメンバーの皆さんと一度しっかり話してください。」
伊野尾「はい。」
頭パンクしそう、ていうかパンクしてる、
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作者名:百折不撓(ひゃくせつふとう) | 作成日時:2024年1月12日 18時