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ym.side
ある日から突然、いのちゃんに避けられるようになった。

俺が楽屋に入ったら、トイレに行ったり自販機に飲み物買いに行ったりするし、飲み会だってやたら早く帰るし、目も合わない。

話しかけたって軽く無視される。

どうして?俺がいのちゃんのこと好きって言ったから?俺ウザかった?キモかった?


山田「俺のこと避けてるよね。」

伊野尾「まぁ、ちょっと?w」

山田「笑い事じゃないよ!普通に傷ついたし、いのちゃんがなんか苦しそうで、」


そういうといのちゃんは下を向いてしまった。

顔が見えないから気持ちが読み取れない、


山田「俺、、邪魔?」

伊野尾「そんなことないよ、」

山田「ねぇこっち向いて?」

伊野尾「無理、、」


聞こえてくる声はどれも泣きそうで震えていた。


山田「いのちゃんが獣人なのは関係ある?」


いのちゃんの体がビクッと震えた。


山田「それともやっぱり俺のせい?」

伊野尾「違うよ!違う、、関係なぃ、」

山田「正直に答えてよ。自分のせいで好きな人が困ってるとか、マジで嫌だからさ、」

伊野尾「、、山田は、、俺の運命の相手らしくて、一緒にいると耳とか隠せなくなって獣になっちゃったり、その、、そういうこと、したくなっちゃうみたいで、」


最近噂になってるオメガってそういうことだったんだ、


伊野尾「獣人だってバレたら仕事できなくなっちゃうし、獣になるとか嫌だから、、少しでも長く続けるために、避けてた。ごめん。」

山田「俺が嫌なんじゃなくて?」

伊野尾「嫌じゃないよ。」


即答された言葉が嬉しかった。嫌いになったわけじゃ無いんだ、

それに運命の相手って、迷惑かけちゃってるけどちょっと嬉しい。


伊野尾「山田はどうしたら良いと思う?アイドル辞めるべきかな、」

山田「俺はやめて欲しくない。アイドルしてるいのちゃん、めっちゃ輝いてるから。」

伊野尾「なんか、恥ずかしい、」


顔赤くなってる、可愛い。


山田「それに、いのちゃんは辞めたくないから俺を避けてたんでしょ?だったら辞めない方が良いよ。まぁ、方法考えないといけないけど。」

伊野尾「そうかな、、まぁ、ありがと。」


俺が辞めるか、最低限しか会わないようにするか、諦めて公表するか、

でも公表するのは凄く勇気がいるし、、獣になるか、そういうことしたくなるか、どっちも嫌だよな。



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作者名:百折不撓(ひゃくせつふとう) | 作成日時:2024年1月12日 18時

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