髪の毛 ページ18
ym.side
言えなかった、ただ一緒に寝たいだなんて。
でも嫌だろうし、無理に一緒に寝るのは違うかなって思っちゃって、
自分の思いに蓋をするのは思っていた以上に難しくて苦しい。
伊野尾「おはよう。」
山田「おはよう。」
寝癖ついてる、可愛い。どうやったらそんな寝癖つくんだよw
伊野尾「あ、今寝癖ヤバいって思ったでしょ。これ何しても治んないんだよ。」
山田「ちゃんと髪乾かしてから寝てる?」
伊野尾「うん。なんでだろう、」
気付いてないかも知れないけど慧髪乾かすのテキトーだからな、
俺が風呂から出た瞬間に髪乾かすのやめるし。
山田「今日は俺が乾かしてあげる。」
伊野尾「えー別にいいよ、自分でできるし。」
山田「ダメ。せっかくだし動画撮りたいもん。」
伊野尾「何でも動画って言ったら良いと思うなよ、」
山田「じゃあダメなの?」
伊野尾「、、良いけど、」
慧は押しに弱いからな、意外と言えばなんとかなる。
夜
伊野尾「出たよ〜。」
山田「はーい。」
あ、待てよ。俺が風呂入ってる間に髪の毛乾かして寝ちゃってたらどうしよう、
山田「先に髪の毛乾かそ。」
伊野尾「え、」
山田「ほら動画撮るよ。」
スマホと照明を持ってきて慧が断りづらい環境を作る。
慧には申し訳ないけど、好きな人の髪の毛って乾かしてみたいじゃん?
伊野尾「人に髪乾かしてもらうの初めてかも。」
山田「やった〜なんか嬉しい。」
伊野尾「なんかってなんだよw」
山田「慧の髪の毛ふわふわ、」
伊野尾「そう?ありがと。」
慧の耳ちょっと赤くなったw
本当に可愛いなぁ、
山田「はぁ(ため息)」
伊野尾「何でため息つくの、人の髪乾かすとかやっぱり面倒?嫌?」
山田「違うよ。もうほぼ乾いちゃったから慧が部屋に行っちゃうと思って、、まだ一緒にいたい、」
動画だし良いかと思って甘えてみると珍しく慧からキスされた。
台本とか無く自然とキスされるのは初めてかも知れない、
伊野尾「じゃあ毎日俺の髪乾かしてね。」
山田「分かった。」
伊野尾「ほら、動画撮るのは終わり。涼介もお風呂に入りなさい。」
山田「はーいw」
※後で今日中にもう1話出します!
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作者名:百折不撓(ひゃくせつふとう) | 作成日時:2024年1月3日 16時