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仲直り ページ14

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好きと言って良いのだろうか、、いつもみたいにただ言うだけならできる。

でもこの気持ちは言えない、


伊野尾「あぁ、、言おうかな?でも雰囲気でああなっただけかもしれないし、、いやでも、」


いくら悩んでも答えが見つからない。そういえば朝から姿見てないな。


伊野尾「涼介〜、涼介〜?」


何度呼んでも声が帰ってこない。

部屋中歩いて、キッチンの上に紙が置かれているのに気付いた。


『けいへ

昨日はごめん。一緒にいるの嫌だと思うし、頭を冷やすためにも1週間ホテルに泊まります。

動画は撮りためたやつを出しておくから気にしないで。それとご飯は冷蔵庫に入ってるからそれ食べて。

本当にごめん。』


俺、本当にバカだよな、

もう10ヶ月くらい一緒にいるのに連絡先知らないんだから。


伊野尾「どうしよう、」


とりあえず近くのビジネスホテルを探して回ってみた。

でも、ホテルの人は言ってくれるわけないし、タイミング良く出てくるわけもないし、全然会えなかった。

気付けばもう5日経っていた。

気分転換にショート動画を見ていたら、2週間くらい前に撮ったドッキリをかけられている動画が流れてきて、心が少し苦しくなった。








会いたい








結局会えないまま1週間は過ぎて、ひたすらに帰ってくるのを静かに待っていた。


ガチャッ
山田「・・・」

伊野尾「、、おかえり。」

山田「ごめん、」

伊野尾「謝らなくても「あのさ」」

山田「ちょっと、、話したい。」

伊野尾「、、うん。」


やっと会えた涼介の顔は凄く悲しそうだった。


山田「慧は友達と会ってるって言ってよく出掛けてたじゃん?俺、それに嫉妬しちゃってて、押し倒されたとき我慢できなくなっちゃって、、でも慧に直接誰と会ったのかとか何を話したのかとか聞く勇気はなくて、」


涼介は今にも泣きそうな顔で大事な話をしているのに、泣きそうでもカッコいい顔に見惚れてしまっていた。


山田「だからその、、これは全部俺のせいだから、気にしなくて良いよ。嫌ならユーチューブも辞めるし、目の前から消える。あ、もちろんお金は「嫌だよ」え?」

伊野尾「涼介が目の前から消えるとか無理。まだまだ一緒にいたい。」

山田「いいの?」


俺は黙って頷いた。


伊野尾「その、、会ってた友達は男同士のカップルでアドバイスもらってただけ、だよw。」

山田「そうなの?てっきり好きなのかと、」

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作者名:百折不撓(ひゃくせつふとう) | 作成日時:2024年1月3日 16時

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