デート ページ10
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デート誘ってくるとか、絶対に諦めてないじゃん。
俺あの時結構、勇気振り絞って別れようって言ったんだけどな、
山田「お待たせ。」
伊野尾「・・・」
山田「なんか言ってよw」
伊野尾「いや、変わってないなと思って。」
服も、呼びかけ方も、何も変わってない、
山田「何それwまぁいいや、早く行こ。」
伊野尾「いや、どこに行くんだよ。何も聞いてないんだけど。」
山田「ん〜、ゲーセンとか?」
付き合ってた頃よく行ったな。初デートの場所でもあるし。
伊野尾「この年で?まぁいいけど。」
山田「じゃ、行こう!」
そう言ってさりげなく繋ぐ手は恋人繋ぎでは無かった。
配慮してくれてるのかな。
でもなんでだろう、嬉しいけど、嬉しくない。何だろうこの感じなんかモヤモヤする。
山田「どれ取る?」
伊野尾「どれでもいいよ。」
山田「え〜、どれにしよう、」
にしてもゲーセンってやっぱたくさんあるなぁ、
あっ、あのクッション可愛い。
山田「あれにしようかな、」
伊野尾「え、俺口に出て「ないよw」」
山田「仮にでも5年付き合ってたんだし分かるって。」
伊野尾「、、あっそ//」
なんか、ちょっと嬉しい。
山田「フハッ、やべぇ顔真っ赤で可愛い。」
伊野尾「うるさい、」
山田「はいはい。取れるかな〜?あ、惜しっ、あと3回くらいでいけそう。」
そう言うと本当に3回で取っちゃうのがすごいよね。
山田「うわぁ、もふもふだwはいどうぞ。」
伊野尾「良いの?」
山田「そりゃもちろん。いのちゃんのために取ったんだから。」
こういうとこ、本当にずるいと思う//
その後もクレーンゲームを続けてたくさん取った。というか、取り過ぎた。
山田「いや、いっぱい取れたねw」
伊野尾「こんなにクッションとかぬいぐるみ、いらないよ。」
山田「いやでも、せっかく取ったんだし、、」
子ども「あれ可愛い!同じやつ欲しい。」
親「えぇ?でももうお金無いしきっと取れないよ。」
子ども「欲しい!欲しい!」
山田「ねぇ僕、こっちおいで。これあげる。」
山田相変わらず優しいな。
子ども「良いの?やったー!!」
山田「良かった、でもお母さんを困らせるのはダメだよ。今回はあげられたけど、我慢することも覚えなきゃお母さん困っちゃう。分かった?」
子ども「うん。」
親「本当にすみません。」
山田「いえ大丈夫です。こんなにあるんでw」
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作者名:百折不撓(ひゃくせつふとう) | 作成日時:2023年12月24日 13時