・ ページ6
in.side
今日は山田の家に行く日。でも行ったところで何を話すって言うんだ。
山田「もう定時ですね。帰らないんですか？」
伊野尾「あぁ、、帰るよ。」
山田「じゃあ一緒に行きましょ。」
伊野尾「、、うん。」
特に何か話すわけでも無くマンションに着いた。駅から俺と真逆な方向だな。
ガチャッ
山田「どうぞ。」
伊野尾「お邪魔します。」
ドンッ
部屋に入ってやっぱり綺麗なんだな、とか思っていたらいきなり壁ドンされた。
山田「いのちゃん、俺のことなんで嫌いになったの、」
伊野尾「こ、ここで聞かなくても良いでしょ。離してよ。」
山田「それは無理。」
伊野尾「なんで、んッ」
山田からキス、されてる！？嫌だけど、嫌じゃない、
唇の感触、、まだ覚えてる、山田やっぱりキス上手いな、
山田「俺、好きだよ、、まだ好きなんだよ、」
伊野尾「、、その思いに答えることはできないんだよ、」
山田「分かってる。だから、理由教えて。ここなら100%誰もいないし、教えてくれたらそれでいいから。」
伊野尾「理由言ったら、もう本当に終わり。それでいい？」
山田「、、うん。」
これで終わりなら、、そう思って覚悟を決めた。
伊野尾「山田が女の人とキスしてて、最初は無理矢理されたんだと思った。でも、何回もキスしてて、何よりその日はクリスマスで一緒にデートしてたのに、急にどこか行って隠れてしてたから、、もう好きじゃないんだって思った。俺は男だし、山田を幸せにするのは無理だって分かってたからさ、けじめをつけるのも思ってたより簡単で、」
あぁやばい泣きそう。
あの日見てしまった光景をまだはっきり覚えている、涼介って呼ばれてたよね。
伊野尾「山田は、、カッコいいし人気だから、俺と付き合ってるって知った女の子達は、俺に文句を言ってきててさ、最初は幸せだし別にいいやって思ってた。でもあんなことあったら女の子達に言われること全部心に刺さっちゃって、“目障り”とか、“なんであんたなの”って、、他にも色々言われて、もう無理だって思った。普段通り笑顔で接してたんだけど、やっぱり無理で、別れようって言った。」
気付いたら涙が出てて、我慢しても、全然止まりそうになくて、早くこの場から逃げ出したい。
でも、、それなのに、、そんな優しくハグされたら逃げられないじゃん、
ギュッ
山田「いのちゃん、ごめん。でも誤解だよ。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 107人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：百折不撓（ひゃくせつふとう） | 作成日時：2023年12月24日 13時
