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山田は、俺の元恋人だ。
ただ俺は最低な振り方をして逃げるように山田の元から去ってしまった。
怒っているだろうか、もう気にしていないのだろうか、
山田「伊野尾先輩。これって、こっちと同じですか?」
伊野尾「え、あぁうん。そうだよ。」
山田「ありがとうございます。」
その笑顔、変わってないんだね。山田はあの時のままだ。
山田「先輩、もうそんなに終わったんですか?」
伊野尾「あぁうん。慣れてるからね。いつも午前中に自分の分は終わってる。午後はみんなのフォロー。」
山田「さすがですね。」
伊野尾「いや、全然。」
山田「先輩は・・・」
なんでこんなに話しかけてくるんだ。もう気にしてないのかな、
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伊野尾「あ、もうお昼だな。休憩して良いよ。」
山田「はい。先輩はどこで食べるんですか?」
伊野尾「えっと、、お弁当を外で。」
山田「ご一緒しても良いですか?」
伊野尾「え、山田もお弁当?」
山田「はい。ダメですか?」
伊野尾「いや、ダメって言うか、、」
山田「何が嫌なんですか、」
伊野尾「、、まあ、いいよ。」
本当は嫌だけど、山田の上目遣いに勝てなかった、
昼休みは結構長いし、食堂はメニューが少ないから外食して戻る人が多い。
てっきり山田も外で食べて戻るタイプかと思ってた。
ちなみに俺はテキトーに作ったお弁当を持っていつもの公園で食べる。
伊野尾「ここだよ。」
山田「おぉ、良い公園ですね。」
伊野尾「別にどこも一緒でしょ。強いて言えば猫がいるくらいで。」
山田「猫がいるんですね。見られたら良いなぁ、」
伊野尾「ほら、早く食べるぞ。」
山田「はい。」
山田のお弁当を見ると可愛い犬のお弁当だった。相変わらず女子力高いな。
俺とは大違い。
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伊野尾「ごちそうさまでした。」
山田「ごちそうさまでした。」
伊野尾「もう戻る?まだ時間はあるけど。」
山田「ここって今俺ら以外誰もいませんよね、」
伊野尾「あぁ、、そうだね。」
さっきはいつもの犬を散歩してる人がいたけど、もう誰もいないな。
山田「じゃあ、一回会社のこと忘れますね。」
伊野尾「は?」
今こいつなんて言った?
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作者名:百折不撓(ひゃくせつふとう) | 作成日時:2023年12月24日 13時