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みんなも普通気にするでしょ。
伊野尾「だって、するための道具としか考えてないとか、30過ぎて毎日誘ってくるのはないって言ってたのを聞いて、」
ただでさえ男同士で周りとちょっと違うのに、やっぱり気になっちゃうじゃん。
山田『いのちゃんは俺がそう思ってると?』
伊野尾「そうじゃないけど、」
山田『いのちゃんは俺の天使なの。そんな考え方するわけないでしょ。』
伊野尾「でも、」
山田『いいよ、別に。今日はもう寝るね、おやすみ。』
なんか、あっさりしてる。本当に寝ようとしてるし、
もしかして嫌われた!?
気付いたら凄い勢いで山田を揺すっていた。
伊野尾「山田嫌わないで、」
山田『どした!?』
伊野尾「嫌わないで〜。」
山田『え、ちょ、泣かないでよ。』
山田が居なくなっちゃうんじゃないかって思ったら涙が、
山田『いのちゃんは誘われるの嫌なんでしょ?だったら別にいいんだよ。』
伊野尾「そういうわけじゃ、なくて、」
山田『仕事あるんでしょ?早くやらないと終わらないよ。』
そう言うとまた寝ようと顔を背けてしまった。
伊野尾「今日は無理だけど、明日ならいいから//」
山田『フッ、ハハハ何その誘い方w』
伊野尾「だって、誘ったこととか、あんま無いし、」
山田『かわい。』
伊野尾「っ//」
いくつになっても慣れない。
山田『また明日ねw、おやすみ。仕事頑張ってね。』
チュッ
お、おでこにキスされてしまった。たぶん慣れることはないだろうな。
山田に頑張ってと言われてしまったし早く終わらせないと。
伊野尾「よし、できた。」
集中したら30分で終わった。さすがに山田も寝ただろうな。
起こさないようにゆっくりベッドに入ると、いきなり抱きつかれた。
ギュッ
伊野尾「っ!?」
山田『遅い。寝るところだった。』
伊野尾「逆になんで寝てないの?」
山田『いのちゃんが終わるまで待ってあげたくて。』
やっぱり優しいな。
山田『んッ♡』
伊野尾「これ以上は無しね。続きは明日。」
山田『分かってるよ。おやすみ。』
伊野尾「おやすみ。」
幸せな毎日が始まったのはきっと恋人になった日じゃない告白された日じゃない。
もっと前から、
出会った日からずっと好きで幸せだったんだ。
今なら好きなだけ言える。
伊野尾「大好き。」
山田『俺の方が好き。』
伊野尾「寝たんじゃ!?」
山田『寝てますー。』
伊野尾「もう!!」
終わり
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作者名:百折不撓(ひゃくせつふとう) x他1人 | 作成日時:2023年1月29日 16時