結婚 39 ページ39
大貴がアメリカへいって一週間と3日がたったある日、私は八乙女さんに大貴のことを聞きにいった。
「あっ！いた！！聞いて下さいよ！八乙女さん！」
「はい？A様どうなされましたか？」
最近見かけなかった八乙女さん。
どこいってたんだろう、、
まぁ、そんなことより！大貴のこと聞かなきゃ！
ふふふ、だって幼い頃から一緒でしょ？
それなら色々聞けるかも！
…なーんて。
「A様…？」
「うぅ、、うう」
大貴がいないだけで私。
こんなに苦しくなるなんて、、
笑ってられないってわかってるのに、無理に笑うからまた悲しくなるんだ。
涙が止まらなかった。
八乙女さんいるのに、
「A様、なぜ大貴様が何も言わずにアメリカへ行かれたと思いますか？」
「え？……わからないです。」
「…大貴様は、A様に"さよなら"と言いたくなかったのですよ。
大貴様はあのときから"さよなら"という言葉が嫌いなんです。
だから大貴様は、またねか何か言いませんでしたか？さよならだとお別れになってしまうから、また会えるように。」
「…そう、だったんです…か？
どうしよう…じゃあ私、私。何も知らないくせに勘違いして大貴のこと責めたってこと？
バカだ…。私、
それに私大貴のこと
何も知らないじゃん」
自分の惨めさを思い知った。
大貴のこと知り尽くしてるつもりだったのに、
一握りも知れてない…。
逆に私は迷惑なことをしているだけじゃないか？
大貴には私なんかつりあわないんじゃないか？
ふりきったはずのこの不安が再び私に襲いかかってきた。
震えが止まらない。
大貴…ごめんなさい。。
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作者名：夢 x他1人 | 作成日時：2017年11月20日 23時
